69話 ページ20
──翌日
─中央の城・広間
フィガロ「オーエンが魔法科学兵団長を殺したって?」
賢者様「こ……、殺したわけではありません。ニコラスさんも生きています。まだ意識は戻られないようですが……」
フィガロ「生きてるのか。オーエンが仕留めそこなうかな?」
スノウ「殺すつもりではなかったのかもしれん。オーエンは直接手を下さずとも、心を苛むことを好むからのう……」
ホワイト「オーエンがお喋りを楽しんでいるうちに、追い詰められたニコラスが、城から身を投げたくなったのかもしれんな」
『…………まあ、オーエンなら全然あるね。人の心を飲み込もうとするから。……現に賢者様もあったでしょう?』
賢者様「……!……どうしてそれを……」
『パーティ中にオーエンが賢者様のことをじっと見ていましたからね。わかりますよ。オーエンとは付き合いが長いんで』
……まあ、オズが助けてなかったらさすがに私が言ったけどね
あのままだと本当に賢者様の身が危なかった
カイン「あの野郎、なんてことを……。これじゃまた魔法使いに対する警戒が深まるばかりじゃないか。西の魔法使いたちから聞いた、月蝕の館に残っていた儀式について、一秒でも早く、調べなければならないのに」
月蝕の館に残っていた儀式……?
そんなものがあったのか、あの場所に
スノウ「月蝕の館でなにかあったかの?」
賢者様「はい、実は……」
カイン「……待ってくれ。外が騒がしい」
ホワイト「ミチルたちの声……?誰かと揉めているようじゃのう」
フィガロ「…………。見て来よう」
─廊下
兵士「おまえたちの仲間が、ニコラス様を殺そうとしたんだ!」
兵士「魔法科学兵団に、英雄の座を奪われそうだからって、なんて残酷なことを……!」
ミチル「ボクたちは何も知りません!オーエンは北の魔法使いでしょう!?ボクたち南の魔法使いは……」
兵士「魔法使いなんて、みんな同じだ!さっさと城から出ていけ!アーサー様をたぶらかすな!」
ミチル「ボクたちは呼ばれてきたんですよ!?」
ルチル「やめなさい、ミチル。兵隊さんたちは怖がってるだけだ」
ミチル「だって、ボクたちは悪くないのに……!」
ルチル「そうだとしても……。……っ」
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佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月23日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月22日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月21日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - すごく良かったです!更新頑張ってぐださい!楽しみに待ってます! (12月29日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続編おめでとうございます!続きを早く見たいです! (12月27日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2023年12月24日 21時