68話 ページ19
ミチル「あれが……。……魔法科学兵団の力……。……なんです?科学って……」
ルチル「さあ……。私にはさっぱり……」
シャイロック「…………。なんという不気味さでしょう……」
賢者様「不気味、ですか……?」
シャイロック「気色が悪いものですよ。痛みを伴わない快楽には、歯止めが効きません。魔法使いのように心を使うこともなく、人のように体を使うこともなく、石の力で願いが叶うなら……。砂場で遊ぶ子供のように、人間たちは世界を作り変えるでしょう」
こんな紛い物で世界が作り変えられるのか……
ここ数百年で世界も変わったものだな、知らないうちに
ムル「何見てるの?すごいもの?面白いもの?」
シャイロック「あなたにとっては、すごくて、面白いものなのかもしれませんね。ごらんなさい。世紀の天才ムル。あなたの発明した魔法科学技術が、いびつな奇跡を起こしていますよ」
賢者様「……ムルが発明した……?」
シャイロック「そうです。マナ石を原動力にした魔法科学技術を発明したのは、以前の彼です。ムルは哲学者であり、発明家であり、天文学者であり、鉱物学者であり、知的欲求の怪物でした。ですが、自分が暴き立てた世界の秘密が、どのように世界を変えてしまうのかは、興味のない人でした。
何度も、何度も、私は止めたのに」
ムル「よくわかんない!」
シャイロック「そうでしょうね。だから、私はあなたが嫌いだったんです」
ヴィンセント「予定通りの進行だ。魔法使いたちの出番はないようだな」
アーサー「……っ、叔父上、そのような言い方をなさらずとも……」
賢者様「…………」
……いつか滅びるのにな、あの技術も
マナ石がなくなれば、あの技術はこの世から消え去る
フィガロ「……魔法科学兵団か。あんな物が増えたらまずいことになるぞ」
賢者様「フィガロ……」
フィガロ「このままじゃ魔法使い狩りが起きる」
賢者様「……魔法使い狩り……?」
フィガロ「ああ」
賢者様「それはどういう意味ですか?」
フィガロ「詳しいことは後で話そう。ここでは、ちょっとね」
ヴィンセント「何か?」
フィガロ「いいえ。王弟殿下」
マナ石は魔法生物や魔法使いからしか取れないから
今は魔法生物からマナ石を取っているけど、魔法生物が減れば次は魔法使いのマナ石が使われる
それが魔法使い狩り……ってことだろうな
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佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月23日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月22日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月21日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - すごく良かったです!更新頑張ってぐださい!楽しみに待ってます! (12月29日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続編おめでとうございます!続きを早く見たいです! (12月27日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2023年12月24日 21時