22人目の賢者の魔法使い2【魔法使いの約束】

67話 ページ18

アーサー「ああ！それはマドレーヌだ。メイドたちに運ばせよう」


オーエン「ケーキ、僕はたくさん食べる。大きなお皿に取ってきてよ」


ルチル「わかりました。甘い物お好きなんですね」


オーエン「うん」


ミチル「何が一番好きですか？あったら、持ってきますよ」


オーエン「赤い果物をぐちゃぐちゃに潰して、たっぷりの砂糖と、ぐつぐつ煮立てた、治りたての傷口みたいな食感のやつ」


ミチル「…………。え……？」











……言い方やばくない？






ミチル、引いてるよ













ルチル「ジャムのことじゃないでしょうか？」


ミチル「あ、ああ、なるほど。わかりました」


オーエン「クリームも好き。ぬるぬるしたふわふわのべたべたのやつ。他のもので例えると……」


ミチル「た、例えなくていいです。大丈夫です」


オーエン「あれを口の中いっぱいに入れたい。口を閉じたら、でろってはみだすくらい」


ミチル「わかりました……。……北の魔法使いって、やっぱり、なんか怖いです……。気が合わなさそう……」










……オーエンは完全にミチルの反応楽しんでるだけだと思うけどね……





オーエンは悪趣味だから












ルチル「そんなことを言ったらいけないよ。それに……」


ミチル「それに……？何を見ているんですか、兄様。ミスラさんがどうかしましたか？」


ルチル「……母様のお知り合いかも……。後で聞いてみますね。では、みなさん、また」


フィガロ「ありがとう、ルチル、ミチル」











やっぱチレッタ繋がりだろうな、これ







でも……ミスラが反応示してないんだよな


覚えてないのか？











オーエン「ケーキだって」


ミスラ「夜になってもあたたかいですねえ。上着を持ってこなくて良かった」


オーエン「甘いラム酒をかけて、びしゃびしゃになってるやつも好きだな。あれはなんていうんだろう」


『知らない。聞けば？アーサーに』


ルチル「賢者様、オズ様、あれを……！」











……ん？なんだ？








あれは……















アーサー「あれは我が国の魔法科学兵団……」


ヴィンセント「賢者の魔法使いに頼もうと思ったが、奇跡ではなく、喜劇しか見せてもらえなかったものでな」


オズ「…………」


ヴィンセント「我が魔法科学兵団の力をお見せしよう」

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