64話 ページ15
『大丈夫。下に他に魔法使いがいるようですし、何ともないと思いますよ』
オーエン「ミスラ」
ミスラ「なんですか」
オーエン「こんな風に投げ捨てちゃいなよ。オズのこと」
ミスラ「…………」
オーエン「今ならオズに勝てるよ。こいつを殺せば、従わされることもない」
ミスラ「たしかに」
オズ「ミスラ……」
ミスラ「魔法が使えないあなたに負けるはずがない。<大いなる厄災>がこんな幸運を、落としていってくれたとは……」
オズ「…………」
あー、なんか面倒なことになってきたな
どうしようか
ミスラ「オズ。積年の恨み、晴らさせて頂きますよ」
賢者様「ミスラ!待って……」
アーサー「待ってくれ!オズ様に手出しはさせない。おまえがそのつもりなら、私が相手になろう」
ミスラ「へえ……」
オズ「どけ、アーサー!」
アーサー「どきません!」
オズ「おまえの敵う相手ではない!」
アーサー「だとしても!」
オズ「…………」
アーサー「私が……。私がオズ様をお守りします。幼い私を、雪崩や、狼たちから、オズ様が守ってくださったように!絶対に、お守りします!」
どうしよう、これ
私……守った方がいいよね、アーサーのこと
ミスラ「面白い。相手になりましょう」
オズ「止せ、ミスラ!」
賢者様「アーサー、ミスラ……!」
!……魔法を使おうとしてるミスラに飛びつくなんて……賢者様、根性ありすぎでしょ
怖いもの知らずすぎる
ミスラ「ちょっと、危ないな」
賢者様「ミスラ、待ってください!選ばれた魔法使いの数が減ったら、<大いなる厄災>に勝てないかも知れません!そしたら、本当に、世界は滅んでしまうかも知れませんよ!」
ミスラ「……たしかに」
オーエン「流されやすいなあ」
ミスラ「オーエンだって困るでしょう。世界が滅んだら、俺たちも死ぬんですよ」
オーエン「まあ、そうなんだけど……。折角の機会なんだし、手足くらいもらっておいたら?」
ミスラ「俺はあなたみたいに、人体を集める趣味はありませんよ」
オーエン「僕だってないよ。この目はたまたま気に入ったからさ。でも、オズの腕なら欲しいな」
アーサー「オズ様の腕をどうするつもりだ!?」
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佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月23日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月22日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月21日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - すごく良かったです!更新頑張ってぐださい!楽しみに待ってます! (12月29日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続編おめでとうございます!続きを早く見たいです! (12月27日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2023年12月24日 21時