22人目の賢者の魔法使い2【魔法使いの約束】 (ページ14)

今日:63 hit、昨日:34 hit、合計:8,158 hit

63話ページ14

賢者様「オズ……！寝ないで……！」

ミスラ「あははは！今のうちにバルコニーから、突き落としてやりましょう」

アーサー「失礼なことを言うな！オズ様、オズ様！大丈夫ですか？」

オズ「…………。ここは……。そうか、中央の城か。中央の塔の修復を任されたのだったな」

アーサー「オズ様、それはもうさっき……」

オズ「まあいい。手短に済ませるとしよう。《ヴォクスノ……》くぅ……」

アーサー「オズ様……！！」

ミスラ「あははは！三度目！！」

アーサー「……っ、オズ様を笑うな！きっと何か理由があるのだ！」

んー、これはやっぱり＜大いなる厄災＞の傷か

オズの傷が夜になると魔法が使えなくなる……だとしたらだいぶ致命的だけどな

賢者様「＜大いなる厄災＞のつけた傷のせいかもしれません！＜大いなる厄災＞と戦った者たちに、奇妙な影響が出ているんです。ミスラ、ノワ、あなたたちは大丈夫ですか？」

ミスラ「……＜大いなる厄災＞の影響……？」

『私は今のとこなんとも』

オズ「…………。ここは……」

アーサー「オズ様……。ここは中央の城です。オズ様は魔法で中央の塔を修復しようとしてくださっていましたが……。＜大いなる厄災＞の影響で、魔法を使うと、眠ってしまわれるみたいです」

オズ「…………。……馬鹿な……。そんなはずはない。ミスラやオーエンに対しては、魔法を使えた」

ミスラ「そうですね。半殺しにされました」

アーサー「では、何故……」

オーエン「夜は使えないんじゃない？」

賢者様「オーエン……」

オズ「オーエン、何の絵を持っている？その絵は……。スノウとホワイト……？」

オーエン「この二人も日が暮れたら、急に額縁の中に収まっちゃった」

絵の中のスノウ「オーエンよ、いい子にするのじゃぞ」

絵の中のホワイト「我々を乱暴に扱ったらいかんぞ」

……なんか、嫌な予感する

絶対オーエンが普通に絵を扱うわけがない

オーエン「絵のまま空を飛べるか、バルコニーから投げて試してみてもいい？」

絵の中のスノウとホワイト「「だめだめだめだめだめだめだめ！」」

オーエン「えーい」

絵の中のスノウとホワイト「「きゃー！」」

アーサー「スノウ様！ホワイト様！」

賢者様「だ、大丈夫でしょうか！？」

オズ「魔力の気配はある。心配ないだろう」