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─図書室
「ここでやんのはいいけど、2人にどうやって伝えんの?」
『あー、一応御影くんの机の上にメモ残してきた。多分、1回教室に戻ってくるだろうし』
「あー、なるほど。あったまいい〜!」
『…なんかさ、璃紗にそう言われるとちょっと腹立つんだよね』
「なんで!?」
まあ、冗談なんだけどさ
実際は璃紗も学年トップの方だし、変わらないんだよね。学力的には
それにしても、図書室で勉強すんの久しぶりすぎてちょっと落ち着かない
メモ残してきたけど、本当に1回教室に戻ってきたりするかな……
心配になってきたぞ
てか……
─チラッ
「……おー、すごいね。相変わらずサッカー部は」
『そうだね。学校でも人気の2人が所属してるからそのファンの子達なんだろうね』
「……Aは見に行かないの?」
『行かないよ。目立つし』
「へぇー、そっか」
『……何、その煮え切らない反応』
「いやぁ、行けばいいのになぁって思って」
『無理。目立ちたくないし、何より御影くんが怖い』
「でもまあ、確かにあんたがあの場に行ったら目立つだろうねぇ。なんたって、学年1だし」
マジで学年1って一体何なんだ?
何も理解が出来ない
だって、何のことを言われてるのかわかんないし
──1時間半後
「A〜、これさぁ──」
『ん?あー、それはね──』
「──お待たせ」
『あ、お疲れ様』
「御影、凪、お疲れ〜」
そっか。もう5時なんだ
全然時間見てなくて、2人がそろそろ来るだろうこと忘れてた
『……あ、場所分かったんだ。ちゃんと』
「教室戻ったらメモ置いてあったしな。隣座っていい?」
『あ、どうぞ』
「……何の勉強してるの?」
「今は数学」
「あー……今の範囲まあまあめんどくさいしね」
「2人とも数学?」
『私は化学』
「……あ、そこ俺わかんないとこだわ。教えてくんね?」
『うん、いいけど……』
え、御影くんが分かんないんだったら私が分かるわけなくない?
自分より成績いい人に教えれる頭持ち合わせてないんだけどな?まあ、いっか
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作者名:紅玲 | 作成日時:2023年3月15日 0時