VΔLZの紅一点が新たに大切な人を見つけるまでのお話【2j3j】 (ページ7)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:27,580 hit

#6 ページ7

「…はい。これね。で、弦月はこれ」

『分かりました』

弦「ありがとうございます」

……精霊か

上手いこと出来るかなぁ

弦「これって召喚するの何か聞いていいんだっけ」

『どうだろ。まあ、別に大丈夫じゃない？』

弦「僕さ、魔天使だったんだけど柚羽は？」

『私は精霊だった』

弦「精霊かぁ…。確か、それ結構難易度高いんじゃなかったっけ」

『マジで…？無理なんだけど、ちょっと』

弦「大丈夫だって！柚羽なら出来る！」

『うーん…』

精霊って確か……

本当に澄んだ心を持った人の前にしか現れないんじゃなかったっけ

私、バリバリ荒んでると思うんだけど…w

「漆間柚羽ー！」

『うわ、呼ばれたわ』

弦「頑張れ〜！」

『…ふぅ……』

─コツコツ

『我が家名漆間において命ずる、精霊その姿を見せよ』

─ポワーッ

「…ﾘﾝﾘﾝｯ、ﾘﾝﾘﾝｯ？」

『え…来た…』

「なんと素晴らしい！よく難しい課題をクリア出来たな！」

「彼女は特級クラスだぞ！」

『何が……』

「戻っていいぞ！漆間！」

『あ、分かりました…』

え、成功しちゃった…

精霊って……澄んだ心を持ってる人じゃないと出ないんじゃないのか…？

弦「すごいじゃん！柚羽！」

『いや…うーん……』

弦「嬉しくないの？」

『そんなことは無いんだけど…不思議で……』

弦「どういうこと？」

『いや、精霊って心の澄んだ人じゃないと出ないって聞いてたから』

弦「？柚羽の心が澄んでるから精霊が召喚出来たんじゃないの？」

『んー…』

「弦月藤士郎！」

弦「あ、呼ばれたから行ってくるね」

『うん』

私の心が澄んでるから……かぁ

……まあ、深く考えても仕方ないか

気にしないでおこう

弦「我が家名弦月において命ずる、魔天使その姿を見せよ」

─シャララッ…ブワー…

「……」

「すごいぞ、魔天使を呼び出した！」

「これも高難易度の課題なのに！よくやった！！」

弦「ありがとうございます」

「これで4人目か、高難易度のものを呼び出した生徒は」

これで4人目…？

ってことは、私と藤士郎の他にも2人、呼び出せた人達がいるってこと？

弦「柚羽？どうしたの？そんなに悩んで」

『いや、戻ろっか』