#2 ページ3
─コツコツ
弦月「あ、そうだ。名前聞いてもいい?僕は弦月 藤士郎。よろしくね!」
『漆間 柚羽。よろしく』
弦「柚羽って呼んでもいい?」
『いいよ。…じゃあ、私も藤士郎って呼ぶわ』
弦「うん!」
「…え、めっちゃイケメン…」
「美男美女すぎる…」
「カップルで入ってきたのかな?」
「それだったら凄すぎるね…」
カップルでも何でもないですよ〜
いや、なんで勘違いされてんの
後、美男は分かるけど美女って何さ
誰のこと言ってんの
てかさ、カップルって思われる理由って……
『…ねぇ』
弦「ん?」
『距離近くない?』
弦「そうかなー」
『近いよ』
弦「でも、倒れられたら困るし」
『うーん……』
これ、絶対離れてもらえないやつじゃん
……諦めるか
──教室
『……ふぅ…』
弦「僕、席どこだろう」
『前に貼ってあるし見てきたら?』
これで1人になれたか
それならまあ…安心なんだけど
なんか、疲労感半端ないわ
弦「僕、隣の席だって!よろしくね!」
『…そうなんだ。よろしく』
弦「……なんか、嫌そうだね」
『ううん。別にそんなことないよ』
弦「…そっか」
……勘づかれてるか、これ
正直言って、あんまり嬉しくはないよね
……人と絡みたくないし
─ガチャ
「はーい。HR始めるぞー。座れー」
─ザワザワ
「えー、まずは入学おめでとう。お前達が禍祓に入学してくれたことを俺は嬉しく思う。そして、この学校に入学した限り、絶対に死ぬことはないと保証は出来ない。その辺、引き締めて学園生活を送るように。では、事務連絡するぞ──」
”絶対に死ぬことはないと保証出来ない”…か
まあ、確かに私達はこれから”魔”という存在と戦ったりしていかないといけないわけだし
「明日は能力測定があるからきちんと学校に来るように。くれぐれもサボるんじゃないぞ。では、解散」
能力測定かぁ…
何やるんだろうなぁ…
弦「明日、何やるんだろうねー」
『うん。何やるんだろうね。……帰るわ、今日は疲れたし』
弦「うん。今日はゆっくり休んでね〜!またね!」
『うん。また明日』
何かと話しかけてくるな、藤士郎
なんか、あんのかな
262人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真白 - よき (5月30日 22時) (レス) @page20 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅玲 | 作成日時:2022年8月17日 23時