VΔLZの紅一点が新たに大切な人を見つけるまでのお話【2j3j】 (ページ20)

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─数分後

やばい、なんか眠くなってきたな

甲「柚羽？眠いの？」

『…うん』

甲「寝ていいよ。2限の時間になったら起こすから」

『…ありがと。……』

(柚羽が寝ている間)

長「…それにしてもさぁ」

弦「うん」

長「先生の言ってた通り、柚羽って結構自己犠牲しようとしてるのが分かる動きすんだなぁ」

弦「そうだね。結構1人で突っ走っていく感じの動き方だったね」

甲「…何かあるのかもね。裏に」

長「まあ、だとしても俺達が深く聞くのはあれだけどな」

弦「うん」

─2限開始前

甲「…柚羽、柚羽」

『ん……あ、もう2限前？』

甲「そうだよ」

長「はよはよ」

弦「後5分だから、早くしないと」

『いや、10分前に起こしてよ！？』

甲「柚羽、ぐっすり眠ってたからさぁ」

『あー、もう、早く行くよ！』

まさかギリギリに起こされるとは思わないよね

てか、私ぐっすり眠ってたしって……

『…3人とも寝てないの？』

長「おん」

『え、眠くないの？』

弦「僕は案外眠くないよ」

甲「僕もそんなに」

長「俺も全然」

『……どんな体質してんだ。マジで』

眠くならんの不思議すぎる

体質なのかなぁ…それとも、体力があるのか

はたまた1周回って眠くなくなってるのか

まあ、考えてても無駄だから考える必要ないんだけどね

甲「…じゃあ、またお昼ね」

長「またな！」

弦「またね」

『うん、またね』

──自教室

『…これって、今何の授業？』

弦「えーっとね、確か…魔についての授業だったはず」

『生態学ってとこか』

弦「そうだね」

魔の生態学か

これは将来役に立つかもしれない知識だろうからちゃんと聞いておかないとな

──お昼休み

『ふぅー、授業一先ず終わった〜』

弦「午後からはほぼ実技だもんね」

『うん』

「おーい！とーじろー！ゆーはー！飯、行こーぜ！」

「声でかいって……」

『…あ、景と晴だ』

弦「ほんとだ。お昼ご飯、誘いに来てくれたのかも」

誘いに来てくれたのはいいけど…景、声でかすぎない？

今クラス中の人がびっくりしてたよ、声のデカさに

長「お、来た来た」

弦「僕達のこと呼ぶのはいいけど、周りの人達がびっくりしない程度にしな？」

長「あー、ごめん」