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──数時間後
─任務時間
『……』
長「……模擬訓練の時とは比べ物にならねぇな」
弦「……禍々しいオーラがすごいね」
甲「……とりあえず、入ろっか」
流石に気が引けるわ、この感じは
今までに感じたことのない魔力
…恐ろしく感じる
─コツコツ
─ゾワッ
長・弦・甲・漆「「「『!!』」」」
恐ろしい魔力…
入る前にここが纏ってた魔力と同じ……
こいつがプロでも祓魔できない魔か
長「…柚羽、いけるか」
『…大丈夫』
弦「…結界貼っとくね」
甲「…景くんは左、柚羽は右から。弦月と僕は結界と指示」
長「おけ」
『了解』
─サッ
─タタタッ
─バシュッ
『…流石に1回では無理か』
長「もう1回──」
『──!』
弦「景くん!!後ろ!!」
長「!!」
─バシュッ
『大丈夫?』
長「…うん、助かったわ。ありがと」
『こいつ以外にも魔がいるのは警戒していかないとダメっぽいね。後でそいつらも結局祓魔しないといけないわけだし』
甲「周りの魔も警戒しないといけないのか、んー……」
弦「今は先にこっちのデカいのやらないと」
長「だな。次いくぞ!」
『おけ』
─数十分後
─シュウウウ…
『…終わった』
長「…祓魔、できたんだな。俺達」
弦「…良かった…」
甲「…早く出よう」
─コツコツ
長・弦・甲・漆「「「『!!』」」」
外が明るい…
どうなってんの、これ
夜のはずなのになんでこんなに明るいんだ?
今の時間は……
『!?』
弦「どうしたの?」
『今、午前8時だよ』
長・弦・甲「「「え?」」」
長「俺達が任務に来た時間って18時だったよな」
甲「14時間も時間が経過してる…?」
弦「祓魔した魔の特殊能力だったのかな」
『…
弦「刻魔?」
『うん。なんか、前に本で読んだことがあって、刻魔は元々はものすごく小さい魔なんだよ。ただ、時間が経つにつれてどんどん時間を吸収して大きくなっていく。そして、刻魔を祓魔した後はその刻魔が吸収していた分の時間が経過するって』
長「じゃあ、あいつは26時間前に生まれた魔だったって事か」
『恐らくね』
ただ、本当に刻魔に出逢うとは思わなかったな
1人の時にしか逢わない魔だって書いてあったのに
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真白 - よき (5月30日 22時) (レス) @page20 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2022年8月17日 23時