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長「……あー!柚羽、俺と同じ入試試験会場にいただろ!確か俺の希望部門と騎士部門、同じ試験だったはず」
『え、いたんだ』
長「えー、知らないのー?」
『ごめん、知らないわ』
長「まあ、いいけどさー」
長尾くんいたんだなぁ
全然気づかなかったわ
周りのこと、興味全然なかったし
甲「先生、親交を深めてからでもいいぞって言ってたけど、何すればいいんだろう」
長「適当に遊ぶか」
『遊ぶって何して遊ぶの』
弦「学校で遊ぶものってないよね」
長「どっか出かけよーぜ」
『えぇ…』
出かけるとしてもどこに行くんだ?
それに、時間内に戻って来れなかったら怒られるぞ
甲「出かけるって言ってもどこに?」
弦「ここら辺で行ける場所かぁ」
長「…あ!なら、良さそうなとこ知ってるわ!」
『時間内にちゃんと戻ってこれる場所だよね?それ』
長「大丈夫大丈夫!行こうぜ!」
──植物園
『めっちゃ綺麗…』
長「だろー?」
弦「遊ぶのに適した場所じゃないけど、癒されるね」
甲「こんな場所あるなんて初めて知ったなぁ」
ここら辺に植物園なんてあったんだな
─コツコツ
『!…これは……』
─過去
──家・庭
『…お母さん、その花何?』
母「あら、柚羽、今日は早かったのね」
『うん。今日は部活なかったからさ』
母「そうなのね。…この花はね、ラナンキュラスって言うの」
『ラナンキュラス…?』
母「そう。素敵な花でしょう?」
『……』
確かにその花は紫色で、とても上品な雰囲気を漂わせていた
母「花言葉は、幸福。お母さん、とってもこの花が好きなの」
『そうなんだ。……綺麗だね』
母「そうでしょ(ニコッ)」
──植物園
「─…い。おーい」
『!』
長「大丈夫か?ぼーっとしてたけど」
『…大丈夫。ごめん』
長「別に謝る必要ねぇけどさぁ。疲れてる?もしかして」
『そういうわけじゃないけど…。…藤士郎と晴は?』
長「あいつらなら先に奥の方行ってるって言ってた」
『そうなんだ。長尾くん、待っててくれたの?』
長「お前1人置いて行けるわけないだろ。…てか、俺のことは下の名前で呼んでくんないの?」
『……景…でいいの?』
長「おん。じゃあ、俺も柚羽って呼ぶから改めてこれからよろしくな!」
『…うん。よろしく』
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真白 - よき (5月30日 22時) (レス) @page20 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2022年8月17日 23時