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#12 ページ13

長「……あー!柚羽、俺と同じ入試試験会場にいただろ!確か俺の希望部門と騎士部門、同じ試験だったはず」


『え、いたんだ』


長「えー、知らないのー?」


『ごめん、知らないわ』


長「まあ、いいけどさー」








長尾くんいたんだなぁ


全然気づかなかったわ






周りのこと、興味全然なかったし










甲「先生、親交を深めてからでもいいぞって言ってたけど、何すればいいんだろう」


長「適当に遊ぶか」


『遊ぶって何して遊ぶの』


弦「学校で遊ぶものってないよね」


長「どっか出かけよーぜ」


『えぇ…』









出かけるとしてもどこに行くんだ?



それに、時間内に戻って来れなかったら怒られるぞ








甲「出かけるって言ってもどこに?」


弦「ここら辺で行ける場所かぁ」


長「…あ!なら、良さそうなとこ知ってるわ!」


『時間内にちゃんと戻ってこれる場所だよね?それ』


長「大丈夫大丈夫!行こうぜ!」









──植物園







『めっちゃ綺麗…』


長「だろー?」


弦「遊ぶのに適した場所じゃないけど、癒されるね」


甲「こんな場所あるなんて初めて知ったなぁ」







ここら辺に植物園なんてあったんだな






─コツコツ






『!…これは……』








─過去
──家・庭






『…お母さん、その花何?』


母「あら、柚羽、今日は早かったのね」


『うん。今日は部活なかったからさ』


母「そうなのね。…この花はね、ラナンキュラスって言うの」


『ラナンキュラス…?』


母「そう。素敵な花でしょう?」


『……』






確かにその花は紫色で、とても上品な雰囲気を漂わせていた






母「花言葉は、幸福。お母さん、とってもこの花が好きなの」


『そうなんだ。……綺麗だね』


母「そうでしょ(ニコッ)」








──植物園






「─…い。おーい」


『!』


長「大丈夫か?ぼーっとしてたけど」


『…大丈夫。ごめん』


長「別に謝る必要ねぇけどさぁ。疲れてる?もしかして」


『そういうわけじゃないけど…。…藤士郎と晴は?』


長「あいつらなら先に奥の方行ってるって言ってた」


『そうなんだ。長尾くん、待っててくれたの?』


長「お前1人置いて行けるわけないだろ。…てか、俺のことは下の名前で呼んでくんないの?」


『……景…でいいの?』


長「おん。じゃあ、俺も柚羽って呼ぶから改めてこれからよろしくな!」


『…うん。よろしく』

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真白 - よき (5月30日 22時) (レス) @page20 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅玲 | 作成日時:2022年8月17日 23時

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