VΔLZの紅一点が新たに大切な人を見つけるまでのお話【2j3j】 (ページ2)

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──家

『ただいまー！……え……お母…さん…？お父、さん…？』

母「柚羽……来ちゃ…ダメ…」

父「…柚羽……柚…夏…と……冬…羽、を…頼ん、だ…」

『……！』

─タタタッ

『柚夏…！冬羽…！』

冬羽「ねぇ…ちゃん？」

柚夏「苦しい、よ……お姉、ちゃん…」

『！…直ぐに病院連れていくから！もう少し耐えて！』

─数時間後

「……」

『先生…！父達の容態は…！！！』

「…残念ながら、ご臨終です」

『っ……！……嫌だ…なんで……なんで私がいない時に限って……っ、うっ、わぁあぁあああ…！！』

──入学式・会場

『……っ…』

「…ぇ…ねぇ」

『っ！……ここ…って』

「ねぇ、大丈夫？泣いてるけど…」

『！…え、ほんとだ…』

「あ、そんな風に擦ったら傷ついちゃうよ。…良かったら、これ使って？」

『…ありがとう』

私は……寝てたのか

大事な式の途中に

それに…とても、思い出したくないことを夢に見ちゃったな

まさか、泣いてるとは思わなかったけど

それにしても…隣の綺麗な顔をした子は誰なんだろう

藤色の髪を長く伸ばした、とても綺麗な青年

私を起こしてくれたのもきっと彼なんだろう

私が目を開けた時、とても心配そうな顔で私の顔を覗き込んでた

？「そろそろ入学式終わるよ」

『そうなんだ。…ありがとう』

？「どういたしまして(ニコッ)」

その青年はとても優しく笑った

この顔に惚れない人いるのか…

正直、少しだけドキッとしてしまった私を殺したい

「起立！…これにて第─期生、入学式を閉会とする。各自、自分のクラスに戻るように」

『ふぅ…』

─フラッ

『えっ』

─フワッ

？「っと…。本当に大丈夫？体調悪い？」

『ううん、大丈夫。ちょっとふらついちゃっただけだから』

？「…やっぱり1人で歩かすの心配だから僕も一緒に教室まで行くね」

『え、いや、大丈夫』

？「どうせ一緒のクラスなんだしいいじゃん！」

『あ、まあ…そうだけど…』

なんか…圧すごいぞ

……でもさ、言っていい？

彼の容姿が良すぎるせいで、注目浴びてるんだよね

それだけが嫌なんだけど