ヘアメイク担当.13 ページ14
監督「え？でも、卵ならまだ冷蔵庫に─」
『確か数足りなかったんだよね。卵』
綴「そうそう！ほら、真澄も荷物持ちしてこい！」
真澄「……」
監督「ありがと、綴くん。紫雲ちゃん。それじゃあ、行ってくるね」
綴「ごゆっくり〜！」
『いってらっしゃーい！』
─バタン…
綴「…ふぅ…あれで仲直りできればいいんだけどな」
『だね〜。てか、よく思いついたね。一緒に買い物行かせるとか』
綴「いや、急に思いついてさ。てか、それこそお前もよく俺の考えに気づいたよな」
『まあ、伊達に幼馴染やってないんでね。何歳から一緒にいたと思ってんの』
綴「はは、確かに」
『…これでさ、更にひどくなって帰ってきたらどうする？』
綴「…嫌なこと言うなよ」
『いやー…うん。なんかね、嫌な予感してんだよね』
綴「マジか…」
─数十分後
真澄「……」
ん？あれ？
これ、嫌な予感当たっちゃった？
監督「ただいま」
咲也「あ、おかえりなさい！」
シトロン「おかえりダヨ」
至「おかえり」
『おかえり、だけど…』
綴「無事に─って感じでもないっすね」
『だよね』
監督「うーん、ちょっと色々あってね」
咲也「真澄くん、大丈夫？」
真澄「……」
『あー…これは』
綴「行く前よりひどくなってんな」
至「あれ、監督さん、ほっぺたちょっと赤くなってない？」
監督「……」
あー、これが原因か
もしかして、真澄が叩いちゃったとか？意図せずに
『とりあえず、冷やすもの持ってくるね。……はい』
監督「…ありがとう」
真澄「……」
綴「いい加減何があったのか話せ」
真澄「……」
監督「私は席を外すね」
─トットットッ、バタン……
監督、自分がいないほうが話しやすいと思って席外したんだな
シトロン「マスミ、電気出すネ」
綴「出すのは元気な」
至「真澄、溜めこむと、余計に悪化するよ」
『何かあったならちゃんと話すべきだと思うよ。話を聞いてくれる人がこんなにいるんだからさ』
真澄「……死にたい」
咲也「ええ！？」
綴「おいおいおい、どうしたんだよ」
真澄「もう、生きていけない……失恋した」
『失恋…？』
咲也「失恋！？誰に！？」
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作者名：紅玲
| 作成日時：2022年1月30日 1時
