異常な任務#2 ページ20
虎「わしゃしゃしゃしゃしゃしゃ」
野「ジャーキーよ!!ありったけのジャーキーを持ってきて!!」
恵「緊張感!!」
『…はぁ…』
これで本当に任務大丈夫なのか?
虎「やっぱり頼りになるな、伏黒と華宮は。オマエらのおかげで人が助かるし俺も助けられる」
私、最初に頼りにはしないで欲しいって言ったんだけどなぁ
まあ、それとこれとは別か
恵「……進もう」
コツコツ
!!
『っ…………』
惨すぎる……
野「惨い…」
恵「3人…でいいんだよな」
ゴソゴソ
…ん?虎杖くん何してるんだ?
虎「この遺体持って帰る」
野「え」
『ん?何言ってんの?』
虎「あの人の子供だ。顔はそんなにやられてない」
野「でもっ」
虎「遺体もなしに「死にました」じゃ納得できねぇだろ」
『……』
遺体を持って帰る余裕なんてコッチにはないのに
ぐいっ
恵「あと2人の生死を確認しなきゃならん。その遺体は置いてけ」
虎「振り返れば来た道がなくなってる。後で戻る余裕はねぇだろ」
恵「「後にしろ」じゃねぇ。「置いてけ」っつったんだ。ただでさえ助ける気のない人間を死体になってまで救う気は俺にはない」
ガッ
虎「どういう意味だ」
恵「ここは少年院だぞ。呪術師には現場のあらゆる情報が事前に開示される。
虎「!」
恵「オマエは大勢の人間を助け、正しい道に導くことに拘ってるな。だが、自分が助けた人間が将来人を殺したらどうする」
虎「じゃあなんで俺は助けたんだよ!!」
……多分私と恵は同じ理由で助けたんだろうな
理由というよりは…特に何も考えずに助けたんだよ
なんでなんだろうね
でも、まあ…
『2人とも今任務ってこと分かってる?』
野「いい加減にしろ!!」
ズカズカ
野「Aの言う通りよ。時と場所をわきま─」
トプン
…?
「キャンキャンッ」
『!!どこに行った!?』
虎「釘…崎?」
え、でも恵の玉犬は…!!
『虎杖くん!!恵!!』
恵「ああ!虎杖!!逃げるぞ。釘崎を探すのはそれからだ!!」
!!
…動けない…!
間違いない、これは─
特級だ
動け動け…せめて術式を出せたら後はどうにでも─
ダッ
『虎杖くん!?』
虎「うあ”あああ」
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れぃ - 恵くんかわゆい〜 (2022年9月25日 6時) (レス) @page29 id: 0a447ebb60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2021年5月12日 23時