京都姉妹校交流会に向けて#2 ページ25
真「あぁ。殺す以外なら何してもいい呪術合戦だ」
パ「逆に殺されない様にミッチリしごいてやるぞ」
野「…ん?っていうかそんな暇あんの?人手不足なんでしょ?呪術師は」
真「今はな。冬の終わりから春までの人間の陰気が初夏にドカッと呪いになって現れる。繁忙期って奴だ。年中忙しいって時もあるがボチボチ落ち着いてくると思うぜ」
野「へぇ〜」
あー、確かに高専入る前にも普通に呪術師やってたけど毎日忙しいって時あったなぁ
真「で、やるだろ?仲間が死んだんだもんな」
そりゃあ勿論
恵・野・A「「『やる』」」
こんな貴重な機会そうそうないしね
でも、まあ…
野「でも、しごきも交流会も意味ないと思ったら即やめるから」
恵「同じく」
『私も』
真「ハッ」
パ「まあ、こん位生意気な方がやり甲斐あるわな」
狗「おかか」
ー翌日
…ん?あの後ろ姿は…
『恵』
恵「?…ああ、Aか。どうしたんだ?」
『恵こそこれからどこに行くつもりなの?』
恵「……昨日の任務の時に来てた母親。虎杖が言ってたように何か形見になるようなもの持っていった方がいいと思ってな。これ」
『?…服の端切れ?』
恵「ああ。名札の部分だけだけどな」
『…私も行く』
恵「でも、オマエも今日から禪院先輩たちと一緒に鍛錬あるだろ。遅れるぞ」
『そんなの恵もじゃん。私も行きたいから行くの。それだけ』
恵「…分かった。行くぞ」
ーマンション
恵「自分達が現場に着いた時には既に息子さんは亡くなっていました。正直自分は少年院の人達を助けることに懐疑的でした。でも、仲間達は違います。成し得ませんでしたが息子さんの生死を確認した後も遺体を持ち帰ろうとしたんです」
恵「せめてこれを。正さんを助けられず申し訳ありませんでした」
『本当に申し訳ありませんでした』
「…いいの。2人とも謝らないで。あの子が死んで悲しむのは私だけですから」
ー高専
ドドドドドド
真「おっせぇよ。恵、A。何してた」
恵「なんでもいいでしょ」
『別に話す必要ないですよね』
真「…オマエまで生意気になったか」
『私は元からこんなんですよ』
恵「…禪院先輩は呪術師としてどんな人達を助けたいですか?」
真「あ?別に私のおかげで誰か助かろうと知ったこっちゃねぇよ」
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れぃ - 恵くんかわゆい〜 (2022年9月25日 6時) (レス) @page29 id: 0a447ebb60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2021年5月12日 23時