Part3 ページ4
二郎「だよな〜。あ、今日も勉強教えてくれない?」
『え、また分からないのか…?嘘だろ?』
二郎「嘘じゃない……。」
『マジかぁ……。まあ、いいよ。教えてやる。』
二郎「おう、ありがとうな。」
一郎「お前ら、今日一緒だったんだな。いつも二郎は友達と帰ってきてるんじゃなかったか?」
二郎「あー、なんか補習があるらしくてさ。俺、今日はAと帰ってきたんだよ。」
一郎「なるほどな。で、お前は補習ないのか?」
二郎「兄ちゃんまで酷いな!いくらなんでもないよ!」
一郎「おー、そうかそうか(笑)ごめんな(笑)」
二郎「もう、酷いな〜。許すけどさぁ。」
一郎「A、部活入ってたんだな。」
『うん、なんかよく分かんないけど、弓道部に入ってるんだ。』
一郎「なんか、よく分かんないって…お前が入ろうと思って入ったんじゃないのか?(笑)」
『んー、俺さ、中学の時は吹奏楽部だったんだよ。なのに、高校に入ってから弓道部に入ったんだよな。それが何故なのか今でも分からないんだ(笑)』
二郎「え、お前吹奏楽部だったの?あんな女子部によく入るよな……。」
『楽器吹いてただけだよ。まあ、男子部員はこき使われるけどな。特に重い楽器は男子部員が運ぶ、みたいな。』
一郎「Aはちなみに何を吹いてたんだ?」
『トランペットだよ。メロディーラインばっかで大変だったけどな。口も痛くなるし。』
二郎「あんなのってどうやって吹くの?」
『適当に息入れたら吹けるよ。多分2人でも吹けると思うわ。』
二郎「そんな簡単に言っていいんだ。」
ガチャ
トットットッ
ガチャ
三郎「一兄、A、二郎ただいま。」
一郎「おー、おかえり。部活どうだったんだ?」
『おかえり。』
二郎「おかえり〜。」
三郎「んー、まあ普通ですよ。レベルが合わないやつもいますけどね。」
一郎「そうか。嫌とかじゃないなら、良かった。」
『……今日ってなんで家に一郎しかいないの?』
一郎「いや、みんな朝から出かけて行ったんだよな。なぜかはよく分からねぇけど。」
『そうなんだ。あー、とりあえず俺上行くわ。』
一郎「おう、分かった。」
二郎「あ、A勉強教えて。」
三郎「お前、また教えてもらってるのか。そろそろ自分でできるようになったらどうなの?」
二郎「うるっせ。しょうがねぇだろ。聞いてても頭に残らねぇんだから。」
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作者名:紅玲 | 作成日時:2020年8月19日 22時