ビオラの花のように ページ10
Aside
「あの、セイヤさんって人、いつもあんな感じなん...？」
そう大吾くんに問いかけると
大「ううん、普段はもっと優しくて頼れるお兄ちゃんやで。」
そう言いながら力なく笑う大吾くん。
「ごめんな？不安にさせて。多分誠也くんも仕事上手くいかんくて不機嫌やっただけやから！」
無理して作られたような大吾くんの笑顔。
胸が締め付けられるけど大吾くんが頑張って作ってくれたその笑顔に応えないなんて酷すぎる
せやから
「そうやね！」
と、私もにっこり笑顔を浮かべた
「あ...！はよ麗衣回収せな！」
そう。
大吾くんにこのシェアハウスについて説明してもらうため麗衣を一旦正門くんに預かってもらっていたのだ。
「正門なら何とか頑張っとると思うで。」
大吾くんは私の不安を察してか優しく笑いかけてくれる。
「アメちゃんがなんで話せへんのか。
なんでアリスちゃんとアメちゃんの苗字がちゃうんか。
とか...色々アリスちゃんは抱え込んでるんやと思う。
でも、少しは頼ってな？」
そうや。
ここの人達はこんなに良くしてくれとるんに私は1つも信用出来てへん。
麗衣を守るためなんて名義身分を使って自分のことを守っていた。
でもここの人達なら信用出来るんやないかって
思えとる自分もおってそれが少し嬉しかった。
いつかこの人たちになら話せるかもしれへん。
そんな淡い期待を抱きながら
私は麗衣を迎えに行った。
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咲良(プロフ) - 絶対完璧さん» わぁぁ嬉しすぎるコメントありがとうございます ！！！亀更新ですが楽しんで頂けると嬉しいです〜！ (2022年11月3日 1時) (
レス) @page42 id: e03173b876 (このIDを非表示/違反報告)
絶対完璧 - 面白いです!続き待ってます (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9c542e42dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲良 | 作成日時：2022年8月27日 12時
