もう1人の人気者 ページ21
Aside
大晴と次の講義が違ったので一人で次の講義室へと歩いていると後ろから誰かに押された。
「痛い...っ。」
今日は押されることが多い日やなぁ。
純粋に痛いで、やめて欲しい。
「あんた何抜け駆けしとん。ムカつく。」
抜け駆け...？あぁ、あの二人のことか。
シェアハウスしてるなんて言うたら何言われるか分からへん。
「誰かと勘違いしたんやと思います...。」
穏便に、そう。穏便に...。
「はぁ！？勘違い？一緒に移動教室してるくせに何言ってんのよ。」
一緒に移動教室...？
うち大晴以外と移動教室なんてした事ない。
なんの事か分からない...そう言おうとした時
「A〜！シャーペン忘れてんけど、貸してくれへん？？ってお前Aに何しとるん！」
奥から大晴が走ってきた。
「た、大晴くんっ...！」
たちまち私を睨みつけていた女の子の顔が乙女の顔になっていく。
...まさか。
「あ〜、今日うち1本しかシャープ持ってへんわ、その子に借りてくれへん？」
そう言うと、大晴は驚いたような顔をしてから
「おけ、ありがとな！」
と、睨みつけていた女の子にシャープを借りに行った。
そして大晴が走り去っていったあと
「...あんたシャーペン持ってるじゃん、3本。」
少し怪訝そうな声。
「大晴と話したいなら、普通に話し掛ければええと思いますよ...？
あいつ絶対笑顔で返してくれるし。」
お節介かなぁ？
なんて思いつつそうアドバイスすると
「なんでそんな優しくするの？私あなたを突き飛ばしたのに！？」
まぁごもっともな疑問。
「別にそこまで痛くなかったのと、あなたの気持ちちょっとは分かるので...。」
その言葉に彼女は少し驚いたような顔をすると
「...七瀬祐希。別に敬語じゃなくていい...。「 」
と呟いた。
急に自己紹介...？疑問に思っとったら
「だから！あんたと友達になってやってもいいっつってんの！」
その意味を理解した時、私の口からは笑みが零れた。
「何笑ってんのよ...！」
ツンデレやなぁ。でも、新しい友達や。
「いやぁ、なんでも？？笑笑」
「何なのよもう！」
2人を照らす太陽光は未来も明るく照らしているように思えた。
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咲良(プロフ) - 絶対完璧さん» わぁぁ嬉しすぎるコメントありがとうございます ！！！亀更新ですが楽しんで頂けると嬉しいです〜！ (2022年11月3日 1時) (
レス) @page42 id: e03173b876 (このIDを非表示/違反報告)
絶対完璧 - 面白いです!続き待ってます (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9c542e42dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲良 | 作成日時：2022年8月27日 12時
