【ちはやふる】距離を置きませんか【須藤暁人】 (ページ3)

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かるた部ページ3

部室に近付くにつれ、畳を叩く音が大きくなっていった

部員は何人くらいいるんだろ

少し覗いてみよう

「深月さん…ですよね?」
「はい!?」

後ろを振り向くと背の低い可愛らしい女の子がいた
…どこかで見たことあるような

それに私の名前知ってるみたい
同じクラスの子かな

「かるた部に何か用ですか？」

「えっ…あ、入ろうかなって思ってて」

私がそういうと女の子は勢いよく窓を開けた

「千早ちゃん！新入部員連れてきました！！」

勢いよく腕をひかれ転びそうになってしまう

「うわっ!?」
「おっと、大丈夫か？…ってA!?」

「あ、太一！」
支えてくれたのは幼馴染の真島太一だった

「Aだああああああああ！！」
「ちょっ、千早、突進してこないで…」

「A、かるた部入ってくれるの!?」
「あぁ…うん」

めっちゃ目キラキラしてる

周りを見渡すと、千早と太一とさっきの女の子以外に
4人部員がいた

意外に入る人いるんだ

「そう言えばお前、全国大会個人戦も来てなかったらしいじゃん」

まあ流石に不自然だよね…

「えっ…Aかるたやめたの？？」

「やめてないよ！…地元の試合とか出たりしてたし」

でも全国大会には行かなかった
いや、行けなかった

用事も特になかったし
親からも反対はされてなかった

だけど私は行けなかった

「そっか！今何級なの？」

「A級だよって言っても去年なったばっかだけど」

「私も！…あ、新元気だった？」

「うん、千早と太一の話ばっかしてたよ
また3人でかるたしたいって」

「そ、そっか！」

…千早嬉しそう
新のこと好きなのかな？

「あ、Aに私の新しい仲間紹介するね！」