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それはただの過去に過ぎない ページ10

「A様、こんにちは!」


祠の上でぼーっとしていると、いつものあの子が手を合わせにやってきた。


年齢的には10代前半だろうか。それとも背が平均より高いだけで10代未満かもしれない。

黒い髪のぱっちりお目目。純粋という言葉が具現化したような子だ。

彼には私の姿は見えないけれど、いつもここを通る度に律儀に両手を合わせて御参りをしてくれている。

実は見えてたりするのかな?と思うくらいに、愛想を良く振り撒いてくれるのだ。



ここはとある鉱山の麓で、私はここの守神として祀られている。



小さな彼がなぜ普段からこの辺鄙な場所に訪れるのかはよく分からないが、それでも可愛らしいその様子に思わず頬が緩んでしまう。


「__おーい、****!置いていくぞ!」


遠くから大人の男の人の声が響いてきた。

その子を呼んだらしいが、その子の名前はよく聞き取れなかった。


「はーい!...またね、A様!」


その子は私の名前が掘られている石を一撫でして走っていってしまった。

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設定タグ:第五人格 , 探鉱者 , ノートン・キャンベル   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます!!沙羅さんのコメントが嬉しくて私も毎回栄養補給させて頂いてます(?) 他作品の方はこれからも続くので、どうか末永くよろしくお願いします...! (2020年6月25日 0時) (レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 完結おめでとうございますとお疲れ様です…!どんな結末になるんだろうと色々妄想(?)してたのですが、ちょっと切なくて甘い感じ、好きです…!今回も栄養補給させて頂きました(エヘヘ)、ありがとうございます…!!喫茶店の方も楽しみにしてますね! (2020年6月24日 21時) (レス) id: 3aa856ffa1 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - ゆったり更新で大丈夫ですっ!気長に待ってますっ!! (2020年6月17日 4時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ?mi?さん» ありがとうございます...!ゆったり更新ですがどうかよろしくお願いします! (2020年6月16日 18時) (レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみにしてますっ!! (2020年6月16日 3時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月6日 16時

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