狂愛 ページ38
頬に何かが触れた。
それは優しく、冷たく、でも心には温かく。
僕の涙を拭うように沿うその"手"は、間違いなく彼女のものだとすぐに分かった。
__ここにいる。
彼女は無事にここへ戻ってこれた。
それだけでひどく安心した。
彼女が大怪我をしてしまったのは、あの時のリッパーの狼狽え具合で一目瞭然だったから。
｢ごめん....｣
出てくるのは謝罪の言葉だった。
僕なんかを庇って大怪我をして。それなのにこんなに優しく包み込んでくれるのはなぜ？
頬に触れるその感触を手で包み返す。確かな手応えがあった。
視えなくても、触れ合っていることは分かる。
近くで不思議な香りがした。
懐かしいような、胸が苦しくなるような、そんな形容しがたい香りだ。
｢僕はね...｣
ずっと胸に抱いてきた想いを解放させるように、するすると口から言葉を紡ぐ。
彼女が聞いていても、聞いていなくてもどちらでも良かった。
｢貴方がどれだけ昔と変わっていようが...貴方が変わらず好きだ｣
ぎゅっと手に力を込める。
｢...愛しているんだ、今も....｣
次の瞬間、僕の身体は彼女の体温によって包まれた。
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怜(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！！沙羅さんのコメントが嬉しくて私も毎回栄養補給させて頂いてます(？) 他作品の方はこれからも続くので、どうか末永くよろしくお願いします...！ (2020年6月25日 0時) (
レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 完結おめでとうございますとお疲れ様です…！どんな結末になるんだろうと色々妄想(？)してたのですが、ちょっと切なくて甘い感じ、好きです…！今回も栄養補給させて頂きました(ｴﾍﾍ)、ありがとうございます…！！喫茶店の方も楽しみにしてますね！ (2020年6月24日 21時) (レス) id: 3aa856ffa1 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - ゆったり更新で大丈夫ですっ！気長に待ってますっ！！ (2020年6月17日 4時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ?mi?さん» ありがとうございます...！ゆったり更新ですがどうかよろしくお願いします！ (2020年6月16日 18時) (レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみにしてますっ！！ (2020年6月16日 3時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜 | 作成日時：2020年6月6日 16時
