紛失 ページ18
また夢を見た。
懐かしくて、綺麗な思い出の夢。
ゆっくりと目を開ける。
『うわ...！？』
｢Aはん...！｣
｢ちょっと、大丈夫？ジャックがいなかったら貴方大変だったんだから｣
｢信徒からのお菓子よ。どうぞ｣
そこはハンターの誰かの部屋で目を開いた瞬間、美智子、マリー、イドーラの順で怒涛の勢いで話しかけられた。
信徒ちゃんからクッキーを貰う。
『あ、ありがとう...』
｢....｣
信徒ちゃんは大きな瞳で私を見つめる。どうしたんだろう。
｢...ろびーが、ないてた｣
『え？』
｢おねえちゃん、なかせたって。おちこんでた｣
あまり抑揚のない声で信徒ちゃんはそう教えてくれた。さっきの試合のことかな。
気にしなくていいのに...後で謝りに行かなくちゃ。
『ロビーはなにも悪くないよ...』
｢....｣
私がそう言うと、信徒ちゃんは静かにこくんと頷いてくれた。分かってくれたみたい。
『...で、ここはどこでどういう状況？』
｢貴方、サバイバー館とハンター館の中間の渡り廊下で倒れてて...ジャックが発見して部屋まで運んだの。2人きりだと心配だから、私たちも様子を見に来たのよ｣
マリーがいち早く教えてくれる。
私倒れてたの...？もしもハンターの誰かに見つかっていなかったらと思うとゾッとした。
｢...心外ですねぇ。私だけでもちゃんと面倒は見れますよ｣
壁の死角からジャックがぬっと出てきた。
『ありがとう、ジャック...見つけてくれて...』
｢たまたまですよ｣
彼は鼻歌を歌いながら遠くの椅子に座って、遠慮気味な距離を取っている。
私はジャックのことそこまで警戒していないけれど、女性陣の圧が物凄い。
｢たまたまねぇ｣
｢たまたま...｣
イドーラと美智子がひそひそと笑い合ってる。
どの道助かったな...と思いながら、鈴の杖を手に取ろうとした。
__でも、
『あれ...！？』
いつも持ち歩いている鈴の杖はどこにもなかった。
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怜(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！！沙羅さんのコメントが嬉しくて私も毎回栄養補給させて頂いてます(？) 他作品の方はこれからも続くので、どうか末永くよろしくお願いします...！ (2020年6月25日 0時) (
レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 完結おめでとうございますとお疲れ様です…！どんな結末になるんだろうと色々妄想(？)してたのですが、ちょっと切なくて甘い感じ、好きです…！今回も栄養補給させて頂きました(ｴﾍﾍ)、ありがとうございます…！！喫茶店の方も楽しみにしてますね！ (2020年6月24日 21時) (レス) id: 3aa856ffa1 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - ゆったり更新で大丈夫ですっ！気長に待ってますっ！！ (2020年6月17日 4時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ?mi?さん» ありがとうございます...！ゆったり更新ですがどうかよろしくお願いします！ (2020年6月16日 18時) (レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみにしてますっ！！ (2020年6月16日 3時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜 | 作成日時：2020年6月6日 16時
