愛情 ページ28
不思議なフィーリングってなんなんだろう。
やっぱりただの偶然だったんじゃない？
答えの見えない自問自答を繰り返しながら、でも少し嬉しくも思う。
あのノートンさんに何度も助けられたんだもん。
本当はすごく優しい人なんじゃないかって思ってしまう。
｢...まぁ、私には知ったことではないけれど｣
もう試合の話はやめよう、とジョゼフは紅茶を1口飲んだ。相当心に来ているらしい。
『そういえばジャックは？』
｢今日は見てないな。何をしているんだろうか｣
別に強制参加という訳じゃないけれど、ジョゼフと2人きりは久々というか。
寧ろジャックが隣にいないことが違和感というか。
＊
｢君はもう少しその執着をどうにかしたらどうだ｣
壁に寄りかかる彼__ジョゼフさんは、本を読む私に向かって声をかけた。
｢これはこれはジョゼフさん。Aさんとお茶会をしていたのでは？｣
｢何時間話し込んだと思っているんだ。とうにお開きになったし、Aは帰ったのだが｣
やれやれ、と呆れた顔をしたジョゼフさんは私の読む本を覗き込みに来る。
やはりな、と息を吐いたかと思えば向かいの席に腰を下ろした。
｢例の事件を調べているのか。鉱山での事故を...｣
｢ええ。Aさんのことをもう少し知らないとと思いまして。...それに、見てください、ここ｣
ここ、と私が記事の写真を指さす。
そこにはサバイバーの彼__探鉱者のノートン・キャンベルが写っていた。
｢...ふむ｣
｢Aさんが祀られていたあの鉱山はこの事故の現場で、そしてあの探鉱者さんの職場だった...ということですよ｣
私が微笑むと、対照的にジョゼフさんは"だからなんだ"とでも言いたげな顔をした。
｢つまり、彼はきっとAさんを崇めていた立場になるはずです｣
｢...｣
｢これ以上Aさんをサバイバーたちに近付けるのは見ていて腹が立ちますねぇ。ジョゼフさん？｣
同意を求めるが彼は無反応だった。
面倒事には巻き込まないでくれ、そんな心情を全身から感じる。
｢....さて、彼女をずっとハンター館に閉じ込めておく方法はあるでしょうか｣
鼻歌を歌いながら事件を調べるべくページを捲っていく。
ああ、そうだ。
__ちょうど明日は...。
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怜(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！！沙羅さんのコメントが嬉しくて私も毎回栄養補給させて頂いてます(？) 他作品の方はこれからも続くので、どうか末永くよろしくお願いします...！ (2020年6月25日 0時) (
レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 完結おめでとうございますとお疲れ様です…！どんな結末になるんだろうと色々妄想(？)してたのですが、ちょっと切なくて甘い感じ、好きです…！今回も栄養補給させて頂きました(ｴﾍﾍ)、ありがとうございます…！！喫茶店の方も楽しみにしてますね！ (2020年6月24日 21時) (レス) id: 3aa856ffa1 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - ゆったり更新で大丈夫ですっ！気長に待ってますっ！！ (2020年6月17日 4時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ?mi?さん» ありがとうございます...！ゆったり更新ですがどうかよろしくお願いします！ (2020年6月16日 18時) (レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみにしてますっ！！ (2020年6月16日 3時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜 | 作成日時：2020年6月6日 16時
