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それから1週間後。
放課後に立候補者の顔合わせがあった。
立候補者とはいえ、すべて信任投票のため、
実質、１年間共に仕事する仲間になる人たちだった。
どんな人が集まるか、少し緊張しながら向かった。
俺が集合場所に指定された教室のドアを開けたとき、
集合10分前だからか、まだ誰もいなかった。
そのため、近くの椅子に腰掛け、
適当に時間を潰して待っていた。
少し経ってドアが開いた音がして、
その音の方向を向いた。
そこに立っていたのは、
あの春の日に一目惚れをした彼だった。
突然の出来事に思考回路はショートしてしまい、
胸の拍動がやけにうるさくなって。
そして、鳩が豆鉄砲を食ったような表情のまま
固まってしまった。
そんな俺を見て笑う先輩。
「ふふっ、なんでそんなにびっくりしてるの？」
そう言われて、やっと時が動き出す。
「え…、いや、あの…。」
上手く言葉を発せずにいると、
他の人が入ってきたため、席につく先輩。
先輩が座ったのは俺の右斜め、２つ前。
気持ちが落ち着かずにそわそわしたままの俺。
先生が来るまでの数分間。
この後の顔合わせに集中するために、
無理矢理、頭を切り替える。
そして、なんとか切り替えられた頃に先生が来て
始まった顔合わせ。
始めに行われた自己紹介で彼を知ることになる。
山本よしあき先輩。2年C組。
副会長に立候補している。
これだけだけど、十分だ。
何より、生徒会という繋がりができたのだから。
これからもっと知る機会はあるはずだ。
そうして、選挙に関する説明を受けて、
無事に顔合わせは終わった。
その後、選挙を終えて無事に生徒会役員になった。
ちなみに、俺は会計である。
そして、放課後は生徒会室で過ごす日々が始まる。
仕事は勿論しっかり取り組んで、
何もないときはゲームをしたり、駄弁ったり。
山本先輩とも、一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、
仲良くなることができた。
でも、俺の気持ちは胸の奥に閉じ込めていた。
なぜなら、今の関係を壊すのが怖かったから。
とはいえ、気持ちは膨らむばかりで。
それを無理矢理押し込める日々。
そんなことをしていたら、
生徒会解散まであと1ヶ月を切っていた。
伝えなければ報われることのない想いをどうするか。
まだ答えは決まり切っていない。
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レイ(プロフ) - 雫石さん» お気遣いありがとうございます。楽しんでいただける作品を書くために体調を万全にして戻ってきますので、これからもよろしくお願いします。 (2020年11月8日 22時) (
レス) id: 91e1dda27d (このIDを非表示/違反報告)
雫石(プロフ) - レイ様はじめまして。この作品がとても好きで更新を楽しみにしている1ファンでございます。体調の回復心よりお祈り申し上げます (2020年11月8日 13時) (レス) id: e622edf432 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2020年10月20日 0時
