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kwkm side
俺は昨日、やってしまった。
もちろん、傷つけたくなどなかった。
でも、腹を立てて感情的になってしまった俺は
わざと傷つけるようなことを言ってしまった。
そもそも腹を立てるような質問ではなかった。
でも、伊沢さんに
“伊沢さんのことが好きな俺”
を否定されたように感じて過剰反応してしまった。
伊沢さんが出ていった後、
しばらく経って興奮から覚め冷静な思考を取り戻し、先ほどの自分の言動を猛省した。
でも、口から出た言葉は戻らない。
だから、どう謝ればいいか考えるものの、
なかなか良い言葉が浮かばない。
今日は有給消化のために有給を取っていた。
だから、上の空で仕事をしてしまって、
誰かに迷惑をかけることがないことは幸いだが、
1人でいるから余計に考えてしまう。
伊沢さんとのトークを開いて、
謝罪文を打っては消してを繰り返し
どれくらい経ったか。
このまま考え続けても無駄だと判断し、
気分転換にコンビニでも行こうと決心する。
太陽は1日で最も高い位置にいるのに、
まだ朝から何も食べていない。
外へ出ると風は季節に似合わず暖かくて、
空は雲１つない秋晴れで、
鬱々とした気持ちの俺を嘲笑うかのようだ。
最寄りのコンビニは徒歩数分だから、
少し歩けばすぐに着く。
「いらっしゃいませー。」
店員さんの明るい声を聞きながら店内を物色して、
適当なお弁当とエナジードリンクを手に取る。
レジへ向かう途中にたまたま前を通った本が並ぶ棚。
そこに並ぶとある雑誌の表紙に記されたコラム名が、
俺の意識を引きつけた。
『謝罪は素直に心を込めて』
それを見た瞬間、ハッとする。
大事なのは巧みな言葉で謝罪することではなく、
ストレートに気持ちを伝えることだと。
俺は大事なことを見失っていた。
それに気づいたからには早く伝えなければ。
そう思った俺は、お会計を済ませ足早に家へ帰る。
だが、途中で伊沢さんは仕事中だと気づく。
そこで、スマホを取り出し
伊沢さんとのトークを開いて、
昨日のこと直接謝りたいです
今日会えませんか
そう送り終わって、ようやくお弁当に手をつける。
そしていつ返信が来るか、そわそわしながら過ごす。
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レイ(プロフ) - 雫石さん» お気遣いありがとうございます。楽しんでいただける作品を書くために体調を万全にして戻ってきますので、これからもよろしくお願いします。 (2020年11月8日 22時) (
レス) id: 91e1dda27d (このIDを非表示/違反報告)
雫石(プロフ) - レイ様はじめまして。この作品がとても好きで更新を楽しみにしている1ファンでございます。体調の回復心よりお祈り申し上げます (2020年11月8日 13時) (レス) id: e622edf432 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2020年10月20日 0時
