桃色に染まるーsgkoー ページ21
sgi side
寒さも本格化して、人肌恋しいなんて言われる時期。
俺は、1人戸惑っている。
その原因は、こうちゃんだ。
最近、こうちゃんが可愛いと感じるのだ。
何故かなんて、俺が1番知りたい。
わからないから戸惑っているのだ。
今日もまた、表情がコロコロと変わる彼を見て、
可愛いなぁなんて思っていた。
この気持ちが何なのか。
その、もやもやする気持ち悪さをどうにかしたくて、
山本に相談してみれば、
「こうちゃんのこと好きなんじゃないですか？」
なんていうんだぜ？
え、え…？
俺がこうちゃんのこと好き？
「え…嘘でしょ？」
「じゃあ、こうちゃんが
僕と2人きりでいたらどう思います？」
「それは…、少しもやもやするかも。」
「それが、好きってことですよ！」
そうか、俺はこうちゃんのこと好きなのか。
こうして、俺の気持ちは恋だとラベリングされた。
それからというもの、
今までよりこうちゃんのことを意識してしまう。
無意識に目で追って、目が合いそうになって
ハッとして、目を逸らして。
中学生にも馬鹿にされそうなくらいのウブっぷり。
山本はそんな俺を見て、時々ニヤニヤしている。
さらに、その様子で状況を把握した人が。
「もしかして、こうちゃんのこと好きですか？」
なんて、乾に聞かれたのだ。
聞いてこないだけで、おそらくは他の人たちも
大半が察しているんだろう。
きっと、こうちゃんに俺の気持ちがバレるのは
時間の問題だ。
最初は、この気持ちを閉じ込めて、
今までの関係でいようかとも思っていたけれど。
想像以上に溢れてくる気持ちを抑える術を、
俺は持ち合わせていない。
だから、告白すると決心した。
思い立ったが吉日。
「こうちゃん、今日の夜、ご飯行こうぜ。」
そう声をかければ、
「いいですよー。」
と二つ返事で引き受けた。
仕事を進めつつ考える今日の夜のこと。
どうか、上手くいきますように。
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レイ(プロフ) - 雫石さん» お気遣いありがとうございます。楽しんでいただける作品を書くために体調を万全にして戻ってきますので、これからもよろしくお願いします。 (2020年11月8日 22時) (
レス) id: 91e1dda27d (このIDを非表示/違反報告)
雫石(プロフ) - レイ様はじめまして。この作品がとても好きで更新を楽しみにしている1ファンでございます。体調の回復心よりお祈り申し上げます (2020年11月8日 13時) (レス) id: e622edf432 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2020年10月20日 0時
