懐かしの故郷 ページ7
「みなさーん！次の対戦相手が決まりましたよ！
ホーリーロード全国大会 2回戦で戦うのは白恋中です！」
「…え？」
部室内で次の対戦相手の資料が配られ、葵の口から告げられた言葉にAは息を止める。
資料を持つ手が震え、瑠璃色の瞳は資料に記載された選手たち1人1人の顔をなぞるように向けられていた。
「あの北海道の名門ですよね！」
「知ってるの？天馬？」
「うん！オフェンスもディフェンスもすっごくレベルが高いし、何よりプレーがフェアなんだ！」
「それいつの話だよ。どんな名門も今じゃフィフスセクターの息が掛かってるっての。
な、氷織ちゃん。……氷織ちゃん？」
白恋中もフィフスセクターの手の内だと、そうやっかむ狩屋がAに同意を求めるも今のAは狩屋の言葉など耳に入っていない。
手や声までも震わせ、噛み締めるように白恋中とブツブツと呟くAが全員の目に留まる。
「はくれんちゅう、白恋中ってことは…」
「氷織ちゃん？」
隣に立っていた狩屋が眉を顰め、心配するように手を差し伸べた途端、Aは顔を上げて嬉しそうに資料を見つめていた。
「白恋中ってことは…！会えるんだ！豹牙に会えるんだ！！」
興奮を隠し切れず体を使って喜びを体現するAに全員が口を開けて呆気に取られる。
Aの見た事ない喜びように、何事かと全員が互いの顔を合わせていた。
「A、白恋中に知り合いでもいるの？」
「うん！私の幼馴染みがいるの！私、白恋中から来たんだ！」
「白恋中から来たって…ええぇぇ！？！」
Aの口から語られる衝撃の事実に部室内に驚愕の声が響く。
Aが転校生とは聞いていたが、まさか北海道の名門校である白恋中出身とは思いもしなかったらしい。
「白恋中にはコーチの吹雪さんもいてね！
あ、吹雪さんっていうのは円堂監督や鬼道コーチと戦ったイナズマジャパンの1人で、私がサッカーを始めたきっかけでもあるんですよ！！」
「ってことは、フィフスセクターの仲間じゃないのか！」
「じゃあ、今度の試合は楽しくサッカーが出来るんですね！」
今までの試合とは違い、楽しいサッカーが出来る事に天馬たちは目を輝かせる。
フィフスセクターの反乱軍であるAの出身校、そしてあの吹雪士郎が居るのなら、フィフスセクターの息が掛かっていないと踏んだ。
(…ひょうがって、誰？)
そんな中、狩屋はAが言っていた人物の名前について考えていた。
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もも(プロフ) - 1から読ませて頂きました！とっても面白くて好きです！夢主ちゃんと雪村くんの再会が楽しみすぎます！3月になり忙しいと思いますが、頑張って下さい！応援してます！ (3月1日 22時) (
レス) id: 4847ed5667 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 素敵な作品ですね。更新頑張ってください。 (2月22日 16時) (レス) id: c510f125c3 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 狩屋と夢主ちゃんが木暮くんと春奈ちゃんみたいでかわいい！ (2月22日 9時) (レス) @page5 id: e35ef3ea0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei | 作成日時：2024年2月10日 18時
