サッカー初心者 ページ5
新たに入った仲間を歓迎しながら、Aは影山に近付きサッカー経験について聞く。
「影山くんはサッカー経験どれぐらいあるの？」
「ど、どのくらいと言われても…。ボール蹴り始めてまだ2ヶ月なので…、自分じゃよくわかりません！
でもドリブルで駆け抜けたり、カッコよくシュートを決める！そんな選手になりたいです！」
「そっか。頑張ってね！」
「はい！」
「けっ、」
サッカーは初心者といえど、目指しているものがあるならとAは影山を笑顔で応援する。
そんな2人の空気を気に食わなかったのか、狩屋は不満そうに声を漏らした。
そして練習の時間。
先輩たちの後を追い掛けるようドリブル練習をしていた影山は周囲から遅れを取っていた。
ボールをコントロールするどころかボールに翻弄され、あらぬ方向へボールを蹴ってしまい、ボールは狩屋に向かっていく。
「すいません…！」
「なーにやってんだよ。ドリブルん時はボールだけをしっかり見るんだよ。でないと真っ直ぐ走れないだろ？」
「なるほど！ありがとうございます！」
Aとパス練習を終え、休憩を取っていた狩屋は影山に嘘を教える。
この場にAが居れば怒りの鉄槌が来るのだろうが、生憎Aは遠くで水分補給をしていた。
「びぎゃぁっ！」
「大丈夫か！？」
「狩屋！お前またやったな！」
そしてまんまと狩屋の嘘に騙された影山はゴールポールに額をぶつける。
笑い転げる狩屋に嘘を教えたのは彼とすぐにわかった霧野は、狩屋を咎めながら影山に正しいドリブルのやり方を教えた。
「教えるだけ無駄でしょ！どーせ使えねーヤツなんだし！」
「狩屋くん！！」
「げっ、やっば…！」
狩屋の悪戯に気付いたAが怒った形相でやって来ると狩屋はその場から逃げ出し、2人の鬼ごっこが始まる。
その間、影山は霧野のアドバイス通りにドリブルをこなしていた。
「ドリブル出来てるじゃないか」
「凄いな！飲み込み早いんだ！」
先程とは違い、ドリブルが出来るようになっている影山に全員が度肝を抜かされる。
「よし！打ってこい影山！シュートだシュート！」
「えぇ！？シュートは……こうやってこう！」
いきなり三国にシュートをせがまれ、影山は戸惑うものの倉間の真似をしてシュートをする。
「凄いキック力…」
その影山のキック力に、Aは捕まえた狩屋の頬を引っ張りながら目を付けていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もも(プロフ) - 1から読ませて頂きました！とっても面白くて好きです！夢主ちゃんと雪村くんの再会が楽しみすぎます！3月になり忙しいと思いますが、頑張って下さい！応援してます！ (3月1日 22時) (
レス) id: 4847ed5667 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 素敵な作品ですね。更新頑張ってください。 (2月22日 16時) (レス) id: c510f125c3 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 狩屋と夢主ちゃんが木暮くんと春奈ちゃんみたいでかわいい！ (2月22日 9時) (レス) @page5 id: e35ef3ea0a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rei | 作成日時：2024年2月10日 18時
