知らない顔 ページ2
「ここが松風くんの家…」
月山国光戦を終えた夕方。
Aは天馬、信介、葵、狩屋に連れられ天馬の家 木枯らし荘に来ていた
「おかえりなさい、天馬」
「うん、ただいま！」
「あら？新しいお友達？」
管理人らしき女性が天馬を出迎えると、Aたちの存在に気付き歓迎する。
「氷織Aちゃんに狩屋マサキ君ね！私は木野秋、2人のことは天馬から聞いてるわ」
「一緒に勝ったお祝いをしようと思ってさ！」
(私は狩屋くんに無理やり連れてこられたんだけど…)
雷門のサッカー棟に帰った後、すぐにAは帰宅しようとしたのだがまんまと狩屋に捕まってしまい今に至る。
乗り気では無かったものの、たまにはこういうのもいいかと結局流されて来てしまった。
「さぁ、あがってあがって！」
『お邪魔します！』
猫を被っている狩屋と同時に案内され、天馬の部屋へ招かれる。
用意されたショートケーキを食べながら今日の試合を振り返っている天馬、信介、葵の話に、狩屋とAはついていけないでいた。
「こいつら、いつもサッカーの話してんのかよ…。な、氷織ちゃ＿＿、…氷織ちゃん？」
永遠とサッカーの話をしている天馬たちに呆れ、Aに共感を求めようとするも返事が返ってこない。
どうしたのかと狩屋が顔を向けると、Aは携帯に目線を集中させていた。
(そういえば、さっきからずっと携帯ばっか見てるよな。帰ろうとしてたし本当は用事でもあったのか？)
足早に帰ろうとしていたのは用事があったからか、今更ながら申し訳なくなっていると、ふとAが顔を上げる。
「すみません、お手洗い借りていいですか？」
「えぇ、大丈夫よ。案内するわね」
「ありがとうございます」
Aは狩屋の視線に気付かず、木野に案内されて部屋を出る。
部屋に取り残されてしまった狩屋は、無防備に置いていったAの携帯を見つめていた。
開きっぱなしにされていて、狩屋は待ち受け画面に映っている写真が目に留まる。
(氷織ちゃんと…誰？)
それは満面の笑みで映っている氷織と肩を組んでいる紺色の髪の男の子の写真だった。
「狩屋はどう思う？」
「ぇ、な、なにが？」
「もー聞いてなかったの？」
写真に意識が向いていたせいで、話を聞いていなかった狩屋に天馬が頬を膨らませる。
後にネーミングセンスの無さを笑われ、お手洗いから戻ってきたAに笑いのネタにされたのは言うまでもない。
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もも(プロフ) - 1から読ませて頂きました！とっても面白くて好きです！夢主ちゃんと雪村くんの再会が楽しみすぎます！3月になり忙しいと思いますが、頑張って下さい！応援してます！ (3月1日 22時) (
レス) id: 4847ed5667 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 素敵な作品ですね。更新頑張ってください。 (2月22日 16時) (レス) id: c510f125c3 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 狩屋と夢主ちゃんが木暮くんと春奈ちゃんみたいでかわいい！ (2月22日 9時) (レス) @page5 id: e35ef3ea0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei | 作成日時：2024年2月10日 18時
