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安室さんが満面の笑みで横にいた。


近づいてきたことに全く気づかなかった、、、。
私は人一倍気配に敏感で、誰かがこっちに意識を向けていればすぐわかる。
帰国後で疲れているとはいえ、こんなこと今までになかった。

何者なの、彼?





そんな私をよそに、安室さんは話しかけてきた。

安室 「お2人とも初めてのご来店ですか?」

結衣「ッッはい!
こちらの料理がとっても美味しいと聞いたので来てみました!!」

結衣は憧れの安室さんと話せて嬉しそうだ。
こんなに生き生きしている姿を見るのは久しぶりだ。
そんな結衣の姿に笑みを浮かべていると、彼は私に向かって

安室透 「ハムサンドは僕の一番の自信作です。
気に入ってもらえると嬉しいです!」

と言った。

「それは楽しみです」と答えると、彼は他の女性客から呼ばれ、そっちの方に行ってしまった。




結衣 「あーー、もうどうしよう!!!
安室さんと話しちゃった!!!
性格も良さそうだし、カッコいいし、ホントに好きになりそう、、、。
私もAと同じハムサンドにすれば良かったな〜。」

A 「よかったね笑。
こっちがいいなら交換する?」

と聞くと、「でも今はナポリタンの気分だから1つだけちょうだい」と言ってスマホで料理の写真を撮り始めた。




料理はどちらも凄く美味しかった。
ただ、ハムサンドに関しては以前どこかで同じ味のものを食べたことがある気がする。
どこだったかな、、、。

思い出せそうなのに、もう一歩のとこで行き止まる。


食事の間も結衣は何かを話しているようだったが、私は適当な相槌を打つだけで聞いていなかった。









そんな私の姿を安室さんが見ている事にも気づかずに

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作者名:rei178 | 作成日時:2021年2月21日 12時

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