素直になりたい【降谷零】 (ページ27)

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過去編 2-6 ページ27

学園祭2日目

私は昨日作ったお菓子を降谷と一緒に売り歩いた。
みんなから中々売り切れないという事を聞いていたから、1時間くらいで全部なくなればいいなー、と思っていたが、開始10分で終わった。

降谷目当ての人が殆どだったが、地域の方や保護者など大勢の人に買ってもらえた。

これは予想外の速さだ笑

友達と一緒に校内を回る約束をしたのだが、その時間まで1時間以上ある。

とりあえず、教室に戻ってその時間まで待つことにした。

ウチの教室は今日使われないので、朝女子が身支度を整えるのに使ったであろうコテやリボンなどが散乱している。
中には誰もいない。

降谷「Aは髪イジったりしないのか？」

この日は化粧をしたり髪を巻いたりすることが許されている。
今日の私はというと、いつもと何ら変わりないストレートヘア。

A 「あーー、うん。
やってこようとは思っていたんだけど、寝坊して笑。
時間なかったからいつも通りになっちゃった。
でも、この髪型が一番自分に似合ってるからいいんだ！」

そう言うと、降谷は「ここに座って」と彼の前にあった椅子を指さした。

言われるがままに移動すると、彼は近くにあったコテに電源を入れた。

A 「ちょっ！何やってんの⁉
それにそのコテ、勝手に借りていいの？」

降谷「俺がやってやる。

別にいいだろ、少し使うだけだ。」

降谷は慣れた手つきで作業を進めていく。

A 「すごいね、、、。
誰かから教わったの？」

降谷「教わった事はない。
前に付き合っていた奴がやっているのを見て何となく。」

・

えっ、、、、、？