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過去編 2-4 ページ25

降谷君は穏やかな顔をして言った。

降谷 「いや、長橋のせいじゃない。
俺たちがお前に頼りすぎた。
学園祭に関するクラスのこと、殆ど全部任せっきりだった。
この数ヶ月、色々あって精神的にも辛かっただろうに、、、、。

長橋が朝早くから放課後遅くまで仕事をしているのを知っていて、俺は何も手伝えなかった。

俺の方こそ悪かった。

そして、ここまで頑張ってくれてありがとう。

あのクラスが学園祭を迎えられたのは、確実に長橋のおかげだ。」







こんな風に人から褒めてもらえたのはいつぶりだろう。



これまでもクラスのために働いてきた事は多くあったし、その度に褒めてもらえた。
でも、みんなは結果を褒めるだけで、その過程に注目してくれなかった。

「Aだったら、これくらいできて当然」、「Aに任せておけば大丈夫」
そう思ってもらえるのは嬉しかったが、正直少し悲しかったというか、、、、



















疲れた。






でも、降谷君は違う。
過程も結果も両方ひっくるめて褒めてくれた。









降谷 「長橋?泣いてるのか、、、?」






A 「、、、ッ、違うの。
嬉しくて、、、。そういう風に言ってもらえたのが嬉しくて。


ありがとう、降谷君、、、、。」

















降谷 「やっぱり、俺とお前は似ているんだな。
俺もそうだ。
他の奴らは俺の容姿や能力だけをみて近寄ってくる。

本当の俺を知ろうともしないで。

だから、、、そういうのにうんざりして、人と付き合うのがめんどくさくなったんだ。」



そうだったんだ。

たしかに、私たちは少し似ているかもしれない。





降谷 「でも、長橋は俺という人間に向き合ってくれた。
それに俺も救われた。

こちらこそ、ありがとう。







まぁ、容姿端麗で成績優秀っていうのも何かと大変だよな笑」




A 「フッ。何それ笑」



2人で大声で笑い合った。







今ので降谷君との距離が一気に縮まった気がする。

私はあるお願いを彼にしてみることにした。

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作者名:rei178 | 作成日時:2021年2月21日 12時

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