過去編 2-1 ページ22
只今の時刻10時30分。
今日は学園祭の中日である。
私の学校の学園祭は1日目に近くのホールを貸し切って劇やダンスのクラス発表、文化部の発表が行われ、中日を挟んで2日目にクラス対抗の模擬店や展示が行われる。
家庭クラブ委員が作るお菓子は2日目に販売するため、今日作る。
販売するのはカップケーキとクッキー。
降谷君と私はカップケーキ50個を作ることになった。
昨日は1日目の成功を祝してクラスで打ち上げをし、帰ったのが夜遅かったため少々疲れている。
だが、そんな事は気にしていられない。
一番遅かったクラスが全てのラッピングを担当することになっているから、一刻でも早く終わらせてクラスの手伝いに行きたい。
そっちの方の進行状況がかなり悪く、明日が本番だというのに装飾品が全て完成していない。
みんな個々にクラスの活動以外に仕事を持っており、人手が足りないらしい。
ここで時間を奪われる訳にはいかない。
・
降谷 「長橋、オーブンの温度設定して、焼いておいてくれ。」
降谷君の手際の良さもあって、私たちはなかなか早い段階で焼きに入ることができた。
(よし、これが終わればクラスに戻れるぞ)
そう思っていた数分後
・
生徒1 「ねぇ、なんか焦げ臭くない?」
13人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:rei178 | 作成日時:2021年2月21日 12時