4-1 ページ19
私は今、これまでに無いほど気まずい状況にいる。
沖谷さんが住む工藤邸のリビングに、彼と向かい合って座っている。
その空間には私たちしかいない。
子供達はというと、「こういうのは2人きりの方がいいから!」と隣にある博士の家に行ってしまった。
『何としても安室透のことを知りたい』という勢いだけで来てしまったのと、子供たちがいなくなってしまったことで、どう会話を始めたらいいか分からない、、、。
最初に沈黙を破ったのは沖谷さんだった。
沖谷 「あの子達から大体の話は聞きました。
でも私に興味があって、ここに来たわけでは無いですよね?
安室さんのことについて聞きに来たのではないですか、Aさん?」
図星だ。
何故わかったの、、、?
沖谷 「あなたの表情や雰囲気で何となく。
それに、コナン君がAさんと安室さんには何かあるんじゃないかと言っていました。」
沖谷さんはともかく、コナン君にも気づかれていたのか。
確かに、ポアロを出る前に安室さんから「彼とはどうなったか、今度聞かせてくださいね。」と言われた。
しかし、それだけで私たちに何かあると思うか?
この2人、何者なの、、、?
でも、今のでハッキリした。
この人に下手な誤魔化しは通用しない。
つまらないことを言えば、自分の首を絞めることになる。
思い切って本当のことを話すことにした。
A 「その通りです。
沖谷さんに安室さんのことについて教えていただきたくて、お邪魔させてもらいました。」
13人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:rei178 | 作成日時:2021年2月21日 12時