検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:5,584 hit

3-1 ページ16

[安室透に接近する]
この目標を立ててから既に3週間が経過している。
職場での人付き合いや各方面への挨拶など、とにかくやる事が多くてポアロに行く時間が取れずにいた。



明日は久々に1日空いている。
これを逃すと次はいつになるか分からない。
結衣には悪いが、朝一番で行ってみることにした。







梓 「いらっしゃいませ!
お好きな席にどうぞ!!」

朝一に行くはずが寝坊をしたせいで15時の到着になってしまった。
相変わらず梓さんは笑顔で迎えてくれた。
安室さんはというと、キッチンで仕込みをしている。
こちらをチラッとみて「いらっしゃいませ」というと、すぐに作業に戻った。


お客さんは私ともう1人の方しかおらず、安室さんに色々聞くには絶好のチャンスだ。

一番端のカウンター席に座り、「ハムサンド、お願いします!」と言うと

安室 「かしこまりました。
少々お待ちください。」
と言って準備を始めた。


他のお客さんと同様の笑みで私にも接客してくれるが、明らかに避けられている気がする。

A 「安室さんはおいくつなんですか?」
安室 「29です。」
A 「そうなんですね!私も今、29なんです。
同級生ですね!」

「そうですか。」と彼は言って、会話は終わってしまった。


前回来た時、安室さんはもっと話してくれた。
でも今回はどうだ。
必要最低限のことしか答えないし、会話が全然盛り上がらない。

避けられている「気がする」ではなく避けられている。

これ以上彼に質問するのは苦しいし、私はそこまでのトーク力を持ち合わせていない、、、。

万事休す!!!









そのとき

? 「安室の兄ちゃん!
ケーキ食べに来てやったぞ!!!」



ランドセルを背負った子どもたちが入ってきた。

3-2→←過去編 1-7



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:rei178 | 作成日時:2021年2月21日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。