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過去編 1-4 ページ12

高校生活2日目

私は学力テストに向けた最終確認を学校でしようと、少し早く登校した。
SHR(ショートホームルーム)まであと40分もあるというのに、ウチのクラスの前には女子生徒が山のようにいる。

(あぁー、みんな降谷君のことを見にきたんだな)

これでは勉強に集中出来ないから、とりあえず荷物を置いて図書館に行くことにした。



「ごめんね、ちょっと通らせて!」と女子たちに声をかけると

生徒1 「長橋さんだよね!
今日の委員会決めで私、降谷君と一緒のに入りたいなーって思ってるんだけど何か知らない⁉」

と、いきなり話しかけられた。
いや、知っているも何も、私は彼とあまり仲良くないんだけど、、、
「ごめんね、分かんないや」と答えても「じゃあ、聞いてもらえる⁉」と次から次に難題を押しつけられる。

うーん、これは困った笑
逃げ出せそうにない、、、

苦笑いを浮かべていると









降谷 「おい、長橋を通してやってくれ。」

降谷君が助けに来てくれた。
彼の一言ですぐに教室までの道ができた。

私が入ったのを確認して、彼も席に戻ろうとすると

生徒2 「ねぇ!!降谷君はどの委員会に入りたいの⁉」
と誰かが叫んだ。

降谷 「まだ決めていない。
それと、そこにいられると教室に入りたい奴が困るしテスト勉強したい奴の邪魔にもなるから、帰って。」

と言った。

その表情に感情はなく、言い方もキツかったが、女子たちは憧れの降谷君を近くで見れて満足したのだろう。
言われた通り、各自の教室へ戻っていった。


A 「助けてくれてありがとう!!
おかげで勉強に集中できそう。」

と読書をしていた彼に伝えると

降谷 「別に、、、。俺も鬱陶しいと思っていたから。」
と言って、再び本に集中し始めた。








私は昨日の彼を見て「人に興味がないのかな」と思った。
でも、そういうわけじゃなさそうだ。
本当に無関心だったら、助けになんて来ないだろう。

朝からクラスメイトの新たな発見があって、とても嬉しい。









おかげで私は気分良く、テストに集中することができた。

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作者名:rei178 | 作成日時:2021年2月21日 12時

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