綺麗な物語を貴方に《Yuto.N》 (ページ3)

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『眠い…』

浮「あくび禁止ー！」

『もう、うるさい…』

浮「初日なんだからワクワクするでしょ？」

そう、俺はあのあとしっかりと合格した

…もちろん浮所も。

こいつと一緒とかうるさくなるな、とは感じるけど浮所の学力を考えたら受かるのも当たり前だよな。
この学校は学力自体はそこそこでも入れる。

ただ、進学率が高くて希望があれば超有名大学に行けるような指導をしてくれる。

俺は大学の事まで考えた上でここに入ったんだから。

『わかんない…』

浮「それにその格好…せめて寝癖直すとかしたら？」

『別に良い、勉強するだけだし』

浮所には呆れられたけど、そんなもんだろう。

勉強が出来ればそれで…

浮「まぁ、那須が良いなら何も言わないけど！」

それから入学式があり、校長の長ったらしい挨拶を真面目に聞き、あっという間に終わって教室に戻る。その時に気がついたんだ

『いた…』

試験の時にあった彼女がクラスにいたんだ。

受かってたんだ…良かった…と眺めていると、視線に気付いたのか俺を見る。そしてきょとんとした顔で首を傾げた

俺の事を、覚えてないみたいだ。