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それからなんとなく、この距離にいたら彼女にふさわしい人になれないような気がして…
少しだけ、彼女から離れた
このままじゃ俺は…この距離に甘えてしまうから。
浮所がいるから完全に離れることは出来ないけど、なるべく話す量は減らして。
そんなことを考えていたらいつの間にか、どう接していいかわからなくなった
浮所「ねぇ、那須最近何考えてるかわかんなーい」
『え?』
浮所「Aちゃんのこと、好きなんじゃなかったの?」
距離を置いて2週間ほど経った頃、流石に浮所はおかしいと思ったらしく…俺に直接聞いてきた
当たり前か、鈍感そうに見えて意外に鋭い浮所が気付かない訳がない
何も言わなかった俺のせいか
『…このままじゃ甘えてしまうから』
浮所「何、どういうこと?」
『あのまま仲良くしてると、そのポジションに甘えていつまで経っても俺は変わらない…から』
浮所「離れてどうするつもりだったの?」
『Aちゃんを好きな人は多いから、俺も同じ立場に戻って…Aちゃんにも認めてもらえる人になりたかった』
Aちゃんに好きになってもらわなきゃ意味がない。
彼女の幸せを願ってるけど、出来れば幸せにするのは俺が良い
そう思ったら距離を離すのが一番良いんじゃないかな、と。独断で決めたから正しいのかどうかはわからないけど…
浮所「…那須って変なところで頑固だよね」
『仕方ないだろ、他にどうすれば良いかなんて俺にはわかんないんだから』
浮所「そんな那須に朗報でーす!」
『なんだよ、』
浮所「文化祭のコンテスト、出てみない?」
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さき(プロフ) - 那須担と浮所担なのでこのお話大好きです!!ドキドキします!!更新楽しみにしてます!! (2020年4月17日 2時) (レス) id: a85c301552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優風翔 | 作成日時:2020年4月15日 23時