＊ ページ25
sk「お邪魔しまーす…あー！モコちゃんんんんん」
mm「モコ、その人は変な人だからダメ」
sk「ええ！ひどいなぁ…モコちゃーん」
初めて家に来たくせに、俺よりモコに構ってて本命はモコとの対面なんじゃないかと思うくらい。
sk「はい、飯」
mm「ありがとう」
sk「ちゃんと食ってる？なんかやつれてね？」
mm「1人で飯食うと…目の前に康二がいるの思い出すから」
sk「重症だなぁ…はい、俺と飯な！」
mm「…うん」
ダイニングに並べられたご飯は、何を買っていったらいいのか迷ったのかいろんなものが置かれていた。
こんなに食べれるのかと思うけど、お腹はちゃんと生きたいと言ってる。
sk「美味しい？」
mm「ん、ありがとう」
sk「よがったぁ…俺今日断られたら康二に頭あがんないわと思ってさ」
mm「…康二と話したの？」
sk「この前、蓮が電話かけてきた時一緒にいるって言われてなかった？」
mm「あー…あの時」
sk「康二がびっくりするくらい泣きながら電話してくるから俺の家で話してたんだよねぇ」
mm「そう、なんだ」
sk「そうそう。康二がさ、めめはご飯とか食べなくなるかもって言うから代わりにきた！」
mm「康二がそんなこと言ったの？じゃあ自分で持ってきてくれればいいのに。そしたら…」
sk「まーま、ちょっと待ってあげなよ。康二は今、頑張ろうとしてるから」
mm「頑張る？」
俺のこと、忘れようとしてんの？
そんなの勝手に決められたら…。
mm「ごちそうさま…なんか飲む？」
sk「え？いいの？飲む！」
佐久間くんと食後のお茶を飲みながらまったり過ごす。
それでもさっきの言葉が気になる。
sk「康二、すごく考えてたよ」
mm「何を？」
sk「蓮のこと」
mm「…なにを？」
sk「『俺だってずっと一緒にいれたらどんなに幸せなんだろうって毎日思うんよ。ご飯食べる顔も俺のこと見る目も本当に好きだから、毎日見れたら思う』」
mm「それなら」
sk「『でも、めめはすごく忙しいし俺だって自分の仕事や友達付き合いもあるし、その状態で毎日いて、同じ家の中ですれ違ってお互いがお互いの嫌なところばっかり見え出しそうやなって思うねん』」
mm「…」
sk「康二はさ、蓮を傷つけたくないんだよ。ずっと。蓮は真っ直ぐだからきっと自分を優先してしまうって」
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作者名：stanley | 作成日時：2023年7月16日 1時
