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mm「康二はとにかく素直なんだけど、俺よりかっこいい時の方が多いかな。なんでもスマートにこなすし甘やかしてくれるし」
ru「2人って全然イメージと違うよね！めめが甘えん坊なんだもん」
iw「康二にしか見せない顔すぎてびっくりする」
dt「なんあれだね。彼氏組はギャップ？がいいのかな？」
sk「あー、そうかも。あべちゃんも普段しっかりしてるのにたまにやらかすし、あざといのがうまくいかなかった時拗ねたりするし」
ru「あざといに失敗とかあんの」
mm「失敗した時どーしてんの？」
sk「よしよししてる」
dt「しっかり彼氏だな…」
ダラダラと地味に自慢気な惚気を話し続ける。
mm「……あのさ、今思ってること言っていい？」
iw「あ、たぶん同じだわ」
sk「俺も」
dt「たぶん俺も」
「「…」」
ru「会いたくなっちゃった？」
「「うん」」
ru「…ふふ、会いに行きなよ！」
sk「らう、いいの？」
ru「うん！いいなぁ…僕も恋したい…」
純粋な20歳の末っ子に感化されて、恋人の家路までちょっとるんるんで帰る。
なんの連絡もなしにあべちゃんの家まで行ってチャイムを鳴らすと、少し声が裏返る可愛い恋人。
ab「え、なんで？」
sk「んー？亮平に会いたくなった、だめ？」
ab「いいけど…どうぞ。あ、待って今洗濯してて…」
sk「いいよ、お邪魔します」
俺用のスリッパを用意してくれる。
リビングに入ると、顔に似合わない男っぽい色味の家具や雰囲気。いつも香るあべちゃんらしい部屋の匂い。
テーブルに広がるノートとシャーペン。教科書。
畳みかけの服。俺との思い出の写真。
お湯が沸く音、追い焚きの合図。
ノーセットでパタパタと忙しなく動く愛しい人。
あー、これだ。
アイドルであることを少しだけ忘れさせてくれる当たり前の生活音と生活感。
ab「佐久間？どうした？ソファー座る？」
sk「…あ、うん」
ab「？なんかへん…大丈夫？」
sk「亮平、髪の毛跳ねてるよ」
ab「あ、さっき乾かしたばっかでこの毛だけ変になっちゃったのかな？」
sk「ふふ」
ab「どうしたの？」
sk「んーん、愛おしいなって思っただけ」
ab「なにそれ」
sk「ねぇ、抱きしめてもいい？」
ab「うん、いいよ」
抱きしめるといつもの匂いがして落ち着く。
ab「どうしたんだよー」
sbk「んーん、いつもありがとう」
ab「なんだよそれ〜」
君がいる。
それだけで、愛おしくなる。
君の日常が俺の日常に馴染む。
当たり前のそれが何より愛おしいと気づけた夜は、
何よりも幸せだ。
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作者名：stanley | 作成日時：2023年7月16日 1時
