検索窓
今日:25 hit、昨日:12 hit、合計:96,774 hit

ページ10

ab side

ab「佐久間?」
sk「ん?」
ab「会いたかったのは分かるけど…」
sk「うん…」
ab「なんでそんなに匂い嗅ぐの?」
sk「俺と同じ匂いになった亮平だから」

佐久間の家について、もう遅いからとあっため直してくれたお風呂に入った。髪の毛を乾かそうとしたらやってくれるって言うから甘えたのに。

ab「髪の毛、乾かしてくれるんじゃないの?」
sk「するよ、するけど…もう少しだけ」
ab「風邪ひいちゃうから」
sk「はぁーい」

いつも、お互いの家にいてものんびりとお互いのやりたいことをする俺たちなのに、今日は珍しく離れない。

sk「乾いたよ」
ab「ありがとう」
sk「ん…ぎゅってしていい?」
ab「いいけど…」

後ろから伸びてくる白い腕。優しく少し甘い匂いがする。

ab「どうしたの?なんか今日甘えたい日?」
sk「…亮平がいない日、久しぶりすぎてゲームとかしてたんだけどアニメも見てたし…でもなんか寂しくて電話きたの嬉しくて待ってた…でも遅かったから」
ab「ごめんごめん、ちょっと話しすぎちゃった」
sk「翔太たちと何話してたの?」
ab「んー…好きな人の話?」
sk「…俺のこと?」
ab「そう。みんなびっくりしてたよ、電話越しの佐久間がイケメンすぎて」
sk「いつも騒いでるわけじゃないもん…ていうかみんなに聞かれてたのか」
ab「なんか、よかったよ。みんなの惚気話聞くの」
sk「…どうだったの?」
ab「翔太と舘様がすんごいよかった」
sk「そうなの?」
ab「うん…お互いをよく知ってるのに、まだまだ初々しくて静かにお互いを思い合ってる感じがよかった。なんか2人を見てると、自分たちも恋人に会いたくなっちゃってさ」
sk「…俺もそんな感じだよ?」
ab「ふふ、知ってる」

いつももう少しひっつきたいって思ってるはずなのに、勉強してる俺の邪魔をしないようにアニメ見たりゲームしたりしてること。
電話をかけたら一発で出てくれることも。
何をしてても笑顔で甘やかしてくれるのも。

sk「俺ね、亮平のいる生活音が好きなんだよね」
ab「生活音?」
sk「うん。勉強してる時に何か書いてる音とかお茶淹れる音とか、あっつって言ってる声とか、パタパタ小走りで部屋を行き来してる音とか。全部が心地よくて…だからお互いが何しててもいいんだよね、いるって思えるから」
ab「そうだったんだ」
sk「でも今日くらいはさ、少しだけひっついてていい?」
ab「いいよ」

佐久間、もう少しだけ起きてようよ。
まだ寝たくない夜、言葉を交わそう。

当たり前みたくあなたがくれる。→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (97 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
509人がお気に入り
設定タグ:snowman , bl , ジャニーズ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こるこる - 大好きです!応援してます!! (7月26日 18時) (レス) id: 9197daf582 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:stanley | 作成日時:2023年7月16日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。