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8:望月 ルナ
ルナは、次の授業がある教室に、移動していた。ルームメイトで親友の、蒼井 亜鈴と話しな
がら、歩いていた。
「もー本当、音楽ってやだ」
ルナは、深くため息をついた。
「馬鹿だよねー。ノー勉でテスト受けるから、二十・・・」
「亜鈴!」
ルナは、亜鈴の言葉を遮った。亜鈴は、ケラケラと笑った。
「あのー・・・」
ふいに、後ろから、声をかけらせた。
ルナと亜鈴は、同時に振り返った。
「騎士団の・・・望月 ルナさん?」
ハルクの寮の女子生徒は、首をかしげた。
「そうだけど・・・何か用?」
ルナは疑うような目で、女子生徒を見た。
「私、坂井 那葵といいます。実は・・・成宮くんのことで教えてほしいことがあって・・・」
「何であたしに?」
ルナは困ったように、亜鈴を見た。亜鈴は、ついと、肩をすくめた。
「先に行ってるね」
亜鈴は、手をひらひらと振って、歩いて行ってしまった。
「・・・それで?」
二人きりになってしまったので、ルナは仕方なく那葵と向かい合った。
「あの人って、妖精と関係あるんですか?」
那葵は、恥ずかしそうに、顔を赤らめた。
「はぁっ?」
予想外の質問をされ、ルナは、すっきょとんな声を上げた。
「いや、私、妖精オタクで、そういう人がいると、気になっちゃって」
「あぁ・・・そう」
ルナは、力が抜けていくのを感じた。
「あたし、わからないから。もう行くね」
ルナは引きつった笑顔を見せて、その場を離れた。
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作者名:藤宮伶 | 作成日時:2017年10月9日 9時