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4:成宮 希
九月に入ったにもかかわらず、暑い日が続いていた。
騎士団の本部では、成宮と藤堂が向かい合って座っていた。
「藤堂さん、夏休みの間、何してたんですか?」
成宮は、机に積み上げられた藤堂のワークを見て、憎まれ口をたたいた。
「試験一週間前に、ワークが一つも終わってないなんて・・・」
「休み中に、全部終わらせるナリの方がおかしいでしょ。ゲームしてるくせに」
藤堂は口を尖らせた。
賢いのにもったいない、と成宮は藤堂のワークを手に取った。
「うわぁ、八年生ってこんなのやってんの?難しい・・・」
「人のことはいいから、自分の勉強しなよ」
藤堂はムっとして、成宮の手からワークを奪い取った。
「でも、いいの?青野くんと一緒にいなくて」
藤堂は手を止めて、成宮を見た。
「大丈夫ですよ。あの人は、俺が一人でいるのを心配して、一緒にいてくれているだけですから」
藤堂はそれに納得できず、曖昧にうなずいた。
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作者名:藤宮伶 | 作成日時:2017年10月9日 9時