【Ｈ×Ｈ】体力の無い私が家出しただけなのになぜかハンターに！？９

344話ユメミ×ガ×ココチ ページ12

私の念の系統は放出系…
オーラを5メートル範囲内で
飛ばすことができる。

それだけ………ただそれだけだ
ゴンやキルアみたいに戦える力すらない

昔から私は人一倍運が良かった…
それに伴うかのように……運も悪かった


それは異常なまでの特異体質だった

気味の悪い私を大人達は
死神に憑かれている、呪われている……など
理由をつけた


気づけば私は流星街と言う名の
ゴミ捨て場に一人、置き去りにされていた

幼かった私は数時間……その場で父を待っていた


「パパ……まだかなぁ」


「もう帰ってこないよ」


突然後ろからの呼びかけに
ふいをつかれ振り返る

「………？？だれ？」


「君の親はもう戻ってこないよ」


私の声が聞こえなかったのか
そこにいた男の子はまた同じことを
呟いた


帰って……こない……

男の子の顔を見て目を見開いた


「えぇ！？なんでなんで！？」


「！？」

「あははっ……そっか…
ついに捨てられちゃったか〜」


私の言動が予想と違ったのか
目をパチクリとして驚いている様子だった


「う〜ん……ねぇ、君の名前は？」

座っていた岩場から飛び降りて
男の子に勢いよく詰め寄る


「俺は……クロロ……………クロロ＝ルシルフル
ここ、流星街の住民だよ」


「ル……ルルルフル？言いにくい名前だね

私は……A＝パドル
ぴっちぴちの3歳！……よろしくね！」


「うん、よろしくA」



これが、コーヒーブレイクの
お兄さんとの初対面だった………



2023.7.9

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