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339話キルア×ト×フタリキリ ページ1

「いっっだあぁッッ」


キルアの雄叫びが
体育館内に響き渡る

そりゃそうだ、ゴンの全力の念を
真っ向から受けたら
ただですむはずがない

「まったくも〜
無茶してぐっちゃぐちゃだわさ〜」

ビスケに叱られながら手当てをしてもらう
キルアその横でただ立ち尽くすだけの私


「ビスケ!……………わ、私が変わろうか?
ビスケは休んでなよ!」

もじもじとビスケに詰め寄り
私は目を泳がせる
ビスケは手に持っていた包帯と私を交互に
見やり……目を見て包帯を手渡してくれた

今回……私はなんの役にも立っていない……

確かに念は送り続けていたが
実質、勝利に導いたのは3人だ……怪我も酷い

「そうだわね
キルアもその方が嬉しいだろうしね〜」

ビスケはぷぷぷっと口を押さえと笑いを
こぼしながら「邪魔者は退散しますか〜」
なんて変な気をきかせてツェヅゲラさん御一行
と共にどこかへと行ってしまった。

いや、そんな気遣いはまったく
いらないんだけども、逆に気まずく
なるだけだから!!

ゴンはレイザーに話があると
呼び出されまだ帰ってくる気配はない

つまり、ここにはキルアと私の
二人だけと言うことになる
すると私のあらゆる記憶のキルアが
脳裏を駆け巡る


キス事件や公開告白…………よく考えたら

今までよく普通に接してこれたなぁ、と
私の対応力に驚く


「ぃ………………おい…………」

「ひゃあい!?………な、なはなななに!?」

私に手を差し出した
まま無表情にただ私の目を見て
口を開いたキルア

思わずドキリと心臓が跳ねた


「変なことかんがえてんなよ…」

不意にキルアが呟いた


「え?変なことって?」


「お前のことだから
自分は役にたってないだ……とか
もっと頑張らなくちゃ………だとか

思ってんだろ」



「そ、そんなこと思って………ないし」

思ってたことをずばりと当てられてしまい
内心焦ってキルアから顔を反らした


「キルアこそこんな無茶して!!」

「いっだッッ」

キルアの包帯をおもいっきり
きつく縛り上げ包帯を巻き終える

キルアが悲鳴をあげてた気がするが
それは聞かなかったことにしよう

「子供なのに……」

そんだ……いくらキルアが
最強戦闘民族でも……私より年下の
子供なことに変わりわない

私が……頑張らないと

もっともっとゴン達を「運」で
守れるように……


………………
2021.10.31

久しぶりに……→



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白鳥V2(プロフ) - あやめさん» 作品を知っていただきありがとうございます、頑張ります (2月26日 17時) (レス) id: 411cc6714e (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - すごく面白いです。最近作者様の作品を知り、読み始めたのですが、面白くて面白くてすぐに読み終わってしまいました。続き、楽しみに待ってます。 (2月26日 16時) (レス) @page18 id: c17a0bad67 (このIDを非表示/違反報告)
白鳥V2(プロフ) - 薄荷狼さん» 嬉しいです!ありがとうございます頑張ります (2月25日 23時) (レス) id: 411cc6714e (このIDを非表示/違反報告)
薄荷狼(プロフ) - 初コメ失礼します。やっと追いつきました。作者様の作品が素敵で憧れてます。続きがたのしみです!! (2月25日 15時) (レス) id: 45a9991864 (このIDを非表示/違反報告)
白鳥V2(プロフ) - モノさん» 毎度コメントありがとうございますナルトネタを出しましたがNARUTOは幼少期編〜疾風伝をちょっと見てたぐらいでそこまで詳しくはないんですよね……w (1月28日 22時) (レス) id: 411cc6714e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白鳥V2 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年10月31日 15時

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