【Ｈ×Ｈ】体力の無い私が家出しただけなのになぜかハンターに！？１

30.5話カード×ト×プレート ページ33

「諸君には、これから
くじを引いてもらう」

「くじ？」

「それでいったい何を決めるんだ？」

新たな試験内容にはたまた
ざわつき出す受験者達。

その質問を待ってましたとでも
言うように眼鏡が怪しく光った

ハンター試験合格を目指す
ことを決意してガッツする私を
お構い無しに説明を始める
モヒカン眼鏡の試験官さん


「狩るものと狩られるもの………
この中には……２５枚のナンバーカード
すなわち、いま残っている諸君らの
受験番号が入っている………それでは、

タワーを脱出した順に一枚ずつカード
を引いてもらおう
では、一番目…………」

１番目は誰だろう？と
私を含めたみんなが首を動かした…

するとサッサッと箱の前に立ち
箱に手を伸ばす人物が………
ウゲッ…ヒソカだったのか！？

まぁ、ヒソカが１番でもなんら
不思議ではないことはたしかである

ヒソカはゆっくりと箱に手を入れて
カードを一枚引き抜いては元いた位置に
スタスタと戻っていく。

箱の中身が気になって仕方ない
私はその場で体を揺さぶり
そわそわとする

「トイレぐらい我慢しろよな」

「違うよ！？」

レディに向かって
何たることを口走るキルアに
速攻否定する私

くそっ私に恥を書かせよってからに……
許すマジキルアめ、

カタカタとあいも変わらず
不気味な音を立てカードを片手に
戻って来るギタラクルさん

「あ、次は私で〜す」

手を上げアピールしながら
そそくさと箱に手を入れて
カードを探って取り出し

カードに目を向けた私は……

「ん？」

なにこれ………真っ白で……
何も書かれていないカード

「なんだよ？」

「いや、…………」

キルアに覗かれそうになり
咄嗟にカードをポケットにしまい込む

なんかヤバイ……嫌な予感がする
私ここでゲームオーバーかもしれない……
次第に冷や汗が流れ出した


私が頭を抱え込んでると
いつの間にか全員がくじを
引き終わっていた


「カードに貼られている
シールをめくりたまえ……
そこに書かれている数字が
各々のターゲットだ」

終わった……狩るものと狩られるもの…、
つまりそういうことだったんだ……

「今、諸君が何番のプレートを
引いたかは、全てこの箱のメモリーに
記録されている……なので
カードは各自自由に処分して構わない」


命を奪っても構わないと
説明する試験官……あぁ

この試験……私は狩られる側かもしれない。

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