【Ｈ×Ｈ】体力の無い私が家出しただけなのになぜかハンターに！？１

12話イノチガケ×ノ×タタカイ ページ12

「ﾊｧ……ﾊｧ……」


ヒソカは追い掛けてきてないみたいだ
なんとか逃げ切れた

「……あ…れ？」


後ろを振り返り
ヒソカが追ってきていないことを
確認してほっと一息……したのも束の間

ここどこだ！！？


無我夢中で走ってたけど……これやばくないか


「と、とりあえず来た道を戻ろう」

きっとヒソカはいないだろう


来た道には運良く
私の足跡がまだ残されており
すんなり先ほどの場所まで戻ってくる
ことに成功した



あれ、なんか聞こえる？



「おぉぉぉるあぁぁぁｯ！！」


あ、この声は！
私は声のする方に駆け寄る


「ゴン！」


草むらをかき分け、声のほうへと急ぐ
そこで見た光景に無意識に名前を呼ぶ


「ｸﾞｯ……ｶﾞｯ…」


苦しそうにもがくゴンと
ニタァッと笑みを浮かべ…ゴンの
首をしめるヒソカ


え？なんでゴンとヒソカが
戦ってんの？

なぜかおっさんも倒れてるし


この場にいる私が…ゴンを助けるんだ
私は恐怖で拳を握りしめる


「私が死んだら……化けて出てやる……」


え〜っとえ〜っと
……なにかないかな

私はカバンの中をゴソゴソ
漁りはじめる


あ！ちょうどいいのがあった

そのモノを手に取り
私は草村から顔を出す


「受けとれぇｯｯヒソカｯｯ！！」

あれ？受け取っちゃ駄目なんだっけ？


私は伸縮自在のバットで
転がってる木の実らしき何かを
手に取り打った……が

あえなくアウトに終わった
確かに受けとれ…とは言ったけども…

絶望にふしひしがれたその時……
　


ドカンッッ！！


と盛大な音がヒソカの元から聞こえた


「はっ？……え？」

ヒソカの手からは黒い煙が
立ち込めており……どゆこと？
煙から微かに見え隠れするヒソカは
不敵に笑っている

「ふふっ……面白いね…君」

はい！面白い女認定入りました！！

どうやら爆発した元凶は私が
かっ飛ばした木の実だったらしい

多分…いや絶対…木の実と間違えて
口で頬張った瞬間頭を吹き飛ばし
残った体を捕食する怪物の罠
だったのだろう


しらなかったヒソカは
受け取った爆弾を握り潰し…ドカンと1発

残念ながらアフロにはならなかったが
ゴンを解放することには
成功したようだ…ひとまず良しとしよう

で、こっからどうするか……だが

「……ﾌﾌﾝｯ……いい顔だ♡」

私の青ざめた顔がそんなに面白いか
この変態ピエロめ！


震えた手を抑えつけ…キッと
ヒソカを睨みつける

逃げてもあのトランプで返り討ちに
合うのは目に見えている


「あ、…！？」

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