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落ちこぼれの私 ページ2

「君に秀才だよ」

『師匠....』


泣き虫で落ちこぼれの私にも師匠は優しくしてくれた。
親を鬼に殺されて師匠に拾われて継子というものに私はなった。

他にも継子は沢山いた。
だけどみんな剣士の家系の人で才能も剣術も凄かった。

剣を持ったことない私など足元にも及ばない。だけど、なんとか私は師匠の呼吸の派生...夢幻の呼吸を手に入れた。


「おめでとう。君はもう1人前だよ...ここを出ていき鬼殺隊となるといい。君なら柱にまでなれる」

『そんな!鬼殺隊なんて...私...』

「君ならできるよ」


師匠はそう優しく言いってくれた。
私は師匠に言葉を信じて最終選別に行くことにした。だけど、残された継子の視線が痛かった。


....。


最終選別。残ったのは...

私と2歳年上の男の子だけだった。
初めは25人ほどいたのに全て食われてしまったのか。

私なんて...運がよかっただけ。
重い刀を振り回して戦うのはとても大変で、鬼を1匹しか倒せなかった。


「この中から玉鋼を選んでもらいます」


石っころを出された。
何が違うのか全くわからない。


「俺はこれかな」


自信のある笑みを見せて玉鋼を選んだ彼。
どうしてそんな早く決められるのだろうか。


『...わからないなぁ』


持ちやすい1番小さいのにしよう。
よく見分けのつかない私にはそんな理由でしか選べなかった。




カラスが私の上を飛ぶ。
連絡用のカラスらしい。連絡用って足に文でもつけて飛ばすのか。

そんなことを考えていると、カラスが急に発光を始める。

あまりの眩しさに目を閉じる。



.....目を開けると、黒い鳥が7色にも近い鳥となっていた。
なんの鳥だろうか。みんなこんなん感じになる仕様なのか。

綺麗な鳥が私の肩に乗る。
可愛らしい。


師匠に用意された宿屋に入る。
藤の花が周りで綺麗に咲いていた。なんでも藤の花は鬼にとって苦手らしい。


「よくぞお越しくださいました。御伽葬様」

『あ...あの、よろしくお願いします』


私はここの手伝いをする代わりにここに居てもいいという契約だ。
ここの女将さんは優しい。なんか私のおばあちゃんみたいに思える。


藤の花の色の着物に着替えて袖を紐で止める。



刀が出来上がるまで朝昼晩、一生懸命働いた。
屋敷の掃除、ご飯、怪我人の手当、客の世話。

屋敷には色々な人が来た。
普通のお客さんに鬼殺隊の人。

手当や世話をする度に「ありがとう」と言われた。
そんなお礼の言葉を言われ慣れてない私にとってその言葉はなによりも励みになった。

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みゅー(プロフ) - 小説すごく面白いですね!応援してます!更新頑張ってください! (2019年10月22日 13時) (レス) id: d84ed5b956 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘喰い | 作成日時:2019年9月25日 21時

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