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二話目 ページ3

「あー...良かった。やっぱりお前最高だな」


『よかったぁ』


最高=好きってことに彼女の中では解釈されている。

完全に都合のいい女なのに。



彼はビールを飲んで、つまみを食ってそのまま彼女の部屋のベッドを独占して寝てしまう。

彼女は床で寝る。

しんどいけど、硬いけど彼が喜んでくれればそれでいい。

.....それでいい。



だけど、何故かカラカラに喉が乾く。




彼が帰ってからは部屋を掃除して、会社に行ってそれから夜は夜の仕事。

今日はお得意さんだが、よく酒を飲む息がくさいオヤジの相手をしていた。

ちょっと今日は疲れていた。



『...疲れたぁ...』



少し酔っ払いとぼとぼと帰っていると、ふと目に入る古びた大きな鳥居。

なんとはなしに入っていき、階段を登っていく。

もとはまだ綺麗な神社だったが、もう手入れがされておらず、コケやホコリ、蜘蛛の巣が凄かった。

もう小さな神社の本殿も壊れかけている。



そのまま右の奥に進むと、そこには石のようなものでできたガシャポンがあった。

大人になってからはやっていない。



『懐かしい...よくお母さんにねだったな』



そんなゴミになるようなものいらないと言われてしまったのを思い出す。

大人になったらよくそれがわかってしまうのも嫌なものだ。

好奇心で100円を入れて回す。



すると、出てきたのは黒いカプセル。

開けてみると


「ブルァァ!!」


大きな雄叫びと共に、紫色の煙が辺りに立ち込める。

そこから出てきたのは、銀色のポニーテールの髪に大きな体にあった黒い着物の男?

特徴敵だったのはその大きな身長と彼女を睨む赤い目と頭に生えるツノ。

コスプレだろうか。


どういう仕掛けだろう。

そう頭が回る前に彼女の酔いがそれを邪魔する。


「礼を言う。人間の娘」


『あ、あはは!オニーサンコスプレ?』


「こす...ぷれ?」



聞きなれない言葉に巨体の男が困惑していると、一ノ瀬はそのまま倒れてしまう。

間一髪、何とか男が支えるがもはや泥酔状態である。


「おい、娘。しっかりしろ」


『..もう寝る...』


「は?おい、家は」


『いえぇ?えっとぉ....あの..ここ!』



スマホを見せて家の場所をさす。

そしてそのまま男にもたれ掛かるように寝てしまった。

光る板を目の当たりにして眉間に皺を寄せ、どう使うかを試行錯誤した。

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乃葉 - もう続きが気になって夜しか眠れません…!!ひっそりと次の更新をお待ちしております!! (2021年10月9日 21時) (レス) @page9 id: 79598a89ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘喰い | 作成日時:2021年6月17日 23時

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