Making Love (ページ19)

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sideA

「Aちゃんとどこか
で会ったことある気がする」

『え？』

思わずびっくりして心の声が漏れてしまった

「いや、なんかなんとなく？HAHAｯ」

そう言う彼に自分も懐かしさを感じる

『てか、海着いたし、海岸で座って話そ？』

「そだね。てか、Aちゃん疲れたでしょ？」

『うん笑ちょっと足が笑』

走ったときに足を挫いてしまったので
痛みと疲れが一気に襲う

でも、ジェシーくんと過ごすとそんなことも
忘れられる

「確か、アメリカの大学に通っていた時かな」

アメリカ……？大学……？

『あ！あ〜あ〜！思い出した！』

『あん時のジェシーくんね！』

「やっと思い出した？HAHA」

そう、あれは数年前、私がアメリカ留学をしている時

アルバイト先のお花屋さん出会った彼だった

接客してた時にいきなり日本語で喋られたから
びっくりしたのを覚えてる

また、年下だけど同じ大学に通ってることが判明

よく話す仲に

けれど私が帰国することになって
それからなんにも話さなかった

けれど久しぶりに出会った彼は
全然違くて、あの時のジェシーだとは思わなかった

『あの頃が懐かしい笑』

「そうだねHAHAｯ」

それから2人でアメリカの時の話とか

日が落ちるまで話した

時にはジェシーくんのギャグが炸裂したり

たっくさん笑わせてくれた

「あ、もうすぐホテルに行かないとね」

『そだね！じゃあ行こ！』

ジェシーくんは私に手を差し伸べてくれて

二人で歩こうとした時ふらついてしまった

「大丈夫？」

『うんちょっと、かけっこの時に足挫いて……』

「ごめん気づかなかった」

『いや、全然大丈夫だk』

体がふわりと浮いた気がする

上を向いたらジェシーくんの顔が……

そうお姫様抱っこ状態

『へ？ジェシーくん？』

『ちょ、重くない？』

「羽より軽いかも」

なんて言うジェシーくん

気を使わせているのかな……

ちょっと申し訳なかった